NHK捏造事件と無制限戦争の時代 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルNHK捏造事件と無制限戦争の時代
発売日販売日未定
製作者藤井厳喜
販売元総和社
JANコード9784862860378
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 国際政治情勢

購入者の感想

本当はNHKの番組『ETV2001』の番組改編事件の資料を探して買ったのがこれ。
取り上げてる問題は別だが、『ETV』にしても『JAPANデビュー』にしても、問題は根元で繋がっているように思われる。中国共産党のやり口には不快感いっぱいだし、その尖兵に成り下がったNHKの在り方も、藤井氏らのような人々の批判に晒されて仕方がない。ウイグル人の方々にも同情する(というより、中国の原爆実験で被爆したウイグル人を反核デモに参加させない日本の左翼って何なの?)。しかし、共産党のマインドコントロールを批判する著者自身が、何やら読者を自分の正義に染め上げようとしているかのように感じられてしまうのは残念。そんな印象を抱いてしまうのも、文章の平易さを求めすぎたためか。自分としては、もっと硬派な造りでも良かった。

この本の凄いところは、先ずこの本を読むと、現代の世界を見る視点が全く変わってしまうところにあると思う。
私たちがこれ程、危険な世界にいるとは気がつかなかった、というのが正直な感想である。
著者のモノの見方に賛同しない人もいると思うが、そういった人達も含めて、深くモノを考える人間は是非、読むべき本だとの印象を強くした。

本の冒頭でいきなり、「私たちは戦場にいる。情報戦争、そして無制限戦争という名の戦場に」というショッキングなテーゼが提示される。
この手の本にありがちな、読者に対する脅し文句かと思いきや、本を読み進むにつれて、その言葉の真実味を実感する事になる。

戦争も時間と共に進化する、という視点は、大変重要であると思う。
この本の中にある、第一次世界大戦、第二次世界大戦、第三次世界大戦の本質の簡単な要約は、20世紀の歴史を極めて短く総括しているともいえる秀逸な歴史観である。
筆者によれば、2001年の9・11以降、第四次世界大戦の時代が始まったという。それは、「無制限戦争」と呼ばれる戦争の形態で闘われる。
「無制限戦争」とは、人間のあらゆる活動領域を戦場とするような戦争の事である。果たして筆者の主張するように9・11以降の時代を「第四次世界大戦=無制限戦争の時代」と断定してよいかどうかは、軍事の専門家から見れば疑問の生ずるところでもあろうが、それは極めて重大な問題定義であり、貴重な視点であると思う。

この本が私に与えたショックの第二の源は、チャイナ・パワーの脅威である。
単に今日のチャイナが経済的に力をつけ、軍拡をしているのみならず、情報操作により、日本国民全体を自由に操ろうとしている。NHK「JAPANデビュー」捏造問題は、その情報操作の氷山のほんの一角に過ぎないという。
確かにNHKや朝日新聞のみならず、最近の日本のマスコミのチャイナ報道を見ていては、チャイナの日本にもたらす本当の脅威の実態が見えてこない事をこの本の指摘で強く感じた。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

NHK捏造事件と無制限戦争の時代

アマゾンで購入する
総和社から発売された藤井厳喜のNHK捏造事件と無制限戦争の時代(JAN:9784862860378)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.