これまでのあらすじ

『嫁入り狐の通り雨』
著者
投稿
読者
評価
分岐
フォボス
18.06.25
353
0
1
やぁやぁ、今日は雲も少なく気持ちの良い天気だ。
こんな清々しい一日は気分も良いから出掛けてみようかな。

―――ポツッ...ポツッ...

おや、天気予報では一日晴れ予報だった筈なのに雨が降ってきたじゃないか…なんてこった傘を持ってきていないぞ。
しかし変だな、いくら空を見上げても雨雲なんて何処にも無い。
一体どうなっているんだ。






そう、狐の嫁入りです。【天気雨,日照雨】等と言われる不思議な現象。
雨粒が降りてくるまでに雨雲が消滅したり、遠方の雨粒が気流に流され飛んできたり。今では解明されている現象を、昔の人は狐に化かされたと考え【狐の嫁入り】と例えたわけです。
いやはや上手い言い回しを考えたものですね。
しかし...これはあくまでも現代に伝わる一説であり、本当は決して例えで付けられた名称では無い事を御存知でしょうか。

天気雨という特殊なタイミングと短い時間の中で行われる嫁入り行列。
白羽の矢を立てられた花嫁。
狐の世界に根付く覆される事の無い慣習。
作り上げられた縁談の裏に隠される望んでいなかった離縁。

ここまで聞くと、ロマンさえ感じさせられる名称も段々きな臭さが見え隠れしてくる事でしょう。

―――ポツッ...ポツッ...

おや、天気雨…今も何処かで狐の嫁入りが行われているのでしょうか。

それは望んだ道を辿るものなのか。
それは悲恋の道を辿るものなのか。

きっと傘をさし雨を避ける私には知りようが無い事でしょうね。
折り畳み傘、備えあれば雲の無い雨が降ろうと憂い無しです。

続きを選択して下さい

筆者:フォボス  読者:40  評価:0  分岐:0

物語の続きを書く

物語の感想を書く

訪問有難うございます

リレー小説

みんなのコミュニティ

アーカイブス


» 過去ログ
フォボス さんが投稿した リレー小説 「 嫁入り狐の通り雨 」やぁやぁ、今日は雲も少なく気持ちの良い天気だ。こんな清々しい一日は気分も良いから出掛けてみようかな。―――ポツッ...ポツッ...おや、天気予報では一日晴れ予報だった筈…
2017 - copyright© みんこみゅ - リレー小説 all rights reserved.