これまでのあらすじ
『スピンオフ作品』
召し遣いに案内された森はもはやジャングルに等しかった。
樹木、雑草はどれも通常を遥かに越えた大きさであり、常に正体不明な鳥の鳴き声が聞こえた。
「…ふぅ、こんな密林だったのなら服装を変えるべきでしたわ…っと。」
等とぼやきながらもジェラは倒れた巨木を軽々と飛び越えていく。無論、モノンもそれに当然のように追従していく。
「しっかしジェラネェ、これ見つかるかなぁピピンちゃん。夕方までには終わらせたいけど…」
貴婦人から手渡された写真にはピピンちゃん…典型的な白兎が写っていた。もし本当にピピンちゃんがこの森で迷っているとしたら、かなり捜索の難易度が上がる。
「正直夕方までは厳しいところがありますわね…。ですが確かに日没までには発見しないと生きている可能性がへるでしょうし…」
「いやいや、それもあるけど夕方から見たいドラマがあってさ。」
「…貴方ねぇ…ひっ」
やはりというか、当然というか、この巨大な森では栄養も豊富なのだろう。不意に大型の昆虫が彼女達の前をよこぎった。
「あ、でっけーカブトm「イヤアァァァ!!ム゛ジイィィィ!!」
その瞬間ジェラはあわてふためき涙目になりながらモノンにしがみついた。
「…ジェラネェ、あの頃と全く成長しないね。」
「うるひゃい!にぎゃてにゃもにょはにぎゃてなのぉ!うぅ…」
あの頃──それは二人がであって数日経った辺りにまで遡る。
同じ夫を持つ妻としてはある程度の信頼関係を作るべきであろうが、お互い自分とは全く異なる性格や境遇を持つため中々馴染めずギクシャクしていた。そんなある日突然モノンの目の前に奇声をあげながらジェラが抱きついてきた。
「ヴァァァァァー‼イヤアァァァー‼」
「ちょ…なんすかいきなり」
「ムジイィィィー‼」
ジェラの指差す方を見ると米粒ほどの小さな虫がのんびり歩いていた。モノンは片手で器用につまむと外に放り投げた。
「…もう大丈夫っすよ。離れてくれません?」
「…やだ、もう少しだけこうさせて…」
「…ぶっ、ククク…」
「何ですか、仕方ないでしょう、苦手なんだもん…」
「いや、なんかこう…近くなったなぁ~って」
「…」カアァー
「お陰でジェラネェと仲良くなれたし、アタシはあの小虫に感謝したいな~なんて。」
「…蒸し返さないで下さい、恥ずかしい。」
昔話に花が咲く二人の前に今度は白い毛玉が遠くに見えた。間違いない、ピピンちゃんだろう。
「意外にあっさり見つかりましたね。」
「やりぃ、ドラマ間に合うじゃーん。ピピンちゃ~んおいで~。」
気軽に呼び掛けるモノンにピピンは嬉しそうに走りよる。
小さな毛玉が大型犬に
大型犬が人ほどに
人ほどが軽トラに
どんどんあり得ない大きさになりながら走りよってくる。
目の前にくる頃には大型バスほどのピピンちゃんがそこにいた
「」パクパク アワアワ
「ありぃ?アタシ、目バグった?バグったよね、よね…?」
呆然とする二人をピピンはゆっくりと見つめる、そして何故かだんだん鼻息が荒くなっていった。
「…なんか…興奮してる…」
「そういえば、ウサギって万年発情期だったような…」
「へー…そーなんだぁー…」
まさか?
そのまさか。
目の前のウサギは雌二匹(彼女達)に発情している…!
「「イッヤアァァァ!!」」
二人は脱兎の如く駆け出した。
樹木、雑草はどれも通常を遥かに越えた大きさであり、常に正体不明な鳥の鳴き声が聞こえた。
「…ふぅ、こんな密林だったのなら服装を変えるべきでしたわ…っと。」
等とぼやきながらもジェラは倒れた巨木を軽々と飛び越えていく。無論、モノンもそれに当然のように追従していく。
「しっかしジェラネェ、これ見つかるかなぁピピンちゃん。夕方までには終わらせたいけど…」
貴婦人から手渡された写真にはピピンちゃん…典型的な白兎が写っていた。もし本当にピピンちゃんがこの森で迷っているとしたら、かなり捜索の難易度が上がる。
「正直夕方までは厳しいところがありますわね…。ですが確かに日没までには発見しないと生きている可能性がへるでしょうし…」
「いやいや、それもあるけど夕方から見たいドラマがあってさ。」
「…貴方ねぇ…ひっ」
やはりというか、当然というか、この巨大な森では栄養も豊富なのだろう。不意に大型の昆虫が彼女達の前をよこぎった。
「あ、でっけーカブトm「イヤアァァァ!!ム゛ジイィィィ!!」
その瞬間ジェラはあわてふためき涙目になりながらモノンにしがみついた。
「…ジェラネェ、あの頃と全く成長しないね。」
「うるひゃい!にぎゃてにゃもにょはにぎゃてなのぉ!うぅ…」
あの頃──それは二人がであって数日経った辺りにまで遡る。
同じ夫を持つ妻としてはある程度の信頼関係を作るべきであろうが、お互い自分とは全く異なる性格や境遇を持つため中々馴染めずギクシャクしていた。そんなある日突然モノンの目の前に奇声をあげながらジェラが抱きついてきた。
「ヴァァァァァー‼イヤアァァァー‼」
「ちょ…なんすかいきなり」
「ムジイィィィー‼」
ジェラの指差す方を見ると米粒ほどの小さな虫がのんびり歩いていた。モノンは片手で器用につまむと外に放り投げた。
「…もう大丈夫っすよ。離れてくれません?」
「…やだ、もう少しだけこうさせて…」
「…ぶっ、ククク…」
「何ですか、仕方ないでしょう、苦手なんだもん…」
「いや、なんかこう…近くなったなぁ~って」
「…」カアァー
「お陰でジェラネェと仲良くなれたし、アタシはあの小虫に感謝したいな~なんて。」
「…蒸し返さないで下さい、恥ずかしい。」
昔話に花が咲く二人の前に今度は白い毛玉が遠くに見えた。間違いない、ピピンちゃんだろう。
「意外にあっさり見つかりましたね。」
「やりぃ、ドラマ間に合うじゃーん。ピピンちゃ~んおいで~。」
気軽に呼び掛けるモノンにピピンは嬉しそうに走りよる。
小さな毛玉が大型犬に
大型犬が人ほどに
人ほどが軽トラに
どんどんあり得ない大きさになりながら走りよってくる。
目の前にくる頃には大型バスほどのピピンちゃんがそこにいた
「」パクパク アワアワ
「ありぃ?アタシ、目バグった?バグったよね、よね…?」
呆然とする二人をピピンはゆっくりと見つめる、そして何故かだんだん鼻息が荒くなっていった。
「…なんか…興奮してる…」
「そういえば、ウサギって万年発情期だったような…」
「へー…そーなんだぁー…」
まさか?
そのまさか。
目の前のウサギは雌二匹(彼女達)に発情している…!
「「イッヤアァァァ!!」」
二人は脱兎の如く駆け出した。
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筆者:ハゴ 読者:294 評価:2 分岐:1
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このストーリーの評価
結城 #0 - 17/08/23
面白い
ピピンちゃん脅威
飼い主も脅威
ピピンちゃん雄か………アッー………
飼い主も脅威
ピピンちゃん雄か………アッー………
Kd #0 - 17/08/23
すごく面白い☆
あら…ウサギデカイ…