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『チルノのさんすう教室』
この物語は 東方project です
1章.チルノのさんすう教室読者622 評価1 分岐7
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ロイ×ラン
14.10.24
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「さぁさぁ、来たよ来たよ、この時が! あたいはチルノ! 幻想郷でさいきょーのあたいにさんすうを教えたいって奴が3人も来ちゃった今日この頃! モテるって罪だよね~」

「いいから落ち着きなさい、チルノ。それに私達はあなたに算数を教えたら魔理沙を好きにできるって聞いたから来ただけよ。パチュリーと永琳もそうでしょう?」

「ええ、アリスの言う通りね。図書館からわざわざ来たの。とっとと終わらせましょう。」

「ふふふ。でも、チルノは強敵よ。そんなに上手くいくかしら」

「そのとーり! あたいは強敵! 強い! まさにさいきょーっ!」

「うん、何か不安になってきたわ。上海、長引くかもだからお茶を用意しておいて」

「さ、まずは問題の確認から始めましょう。アリス、永琳、いいわよね?」

「「ええ」」

「はっはっは! あたいにかかれば何でもぽいぽーいだっ!」



~~少女達問題確認中~~



「図書館で見たことがある問題ね。確か、U106規格の54番目の本棚の上から……」

「ああ、よくあるややこしい感じの。でも、チルノ相手に説明するのは骨が折れそう」

『……マズイ。全然分かんないわ。え、1000円無いじゃないの。一体どこへ』

「アリス?」

「ふわい!? な、何かしら、永琳」

「いえ、そんなことないとは思うんだけど、もしかして……分からない?」

「そ、そんなことないわよ!? で、でも、ほら、その、頭の中で纏める時間が欲しいからお先にどうぞ!」

「そう? ならそうするわ。それで、チルノ? さっきから問題とにらめっこしてるけど……」

「分かったわ! やっぱりあたいはさいきょーねっ!」

「嘘っ!?」

「むぅ、嘘なんかじゃないぞ、アリス! あたいは完全完璧に理解した!」

「あら、なら答えて貰おうかしら。アリス、いいわね?」

「ま、まぁ、チルノだし分かるはずもないでしょうけどね」
『お願いチルノ! 正解して! そしてこの算数教室を終わらせて……!』

「右から14番目の本の56ページだったかしら。それとも8番目の37ページ?」

「ふっふっふ。この問題の答えは……計算間違いよ!」

「そんな訳あるかぁぁあっ!」

「ちょ、アリス落ち着きなさい!」

「どいて永琳! そいつ殴れない!」

「うんうん。あたいもたまーにやっちゃうからなぁ計算間違い。仕方ないわね」

「ああ、チルノに期待した私がバカだったわ……」

「さてと、そろそろ算数教室を始めましょうか。教えるのは……」

「むきゅ。やっと、思い出した。」

「それじゃ、紅魔館の頭脳にやってもらいましょう」

「分かったわ。それじゃ、すぐに終わらせて魔理沙を手に入れましょうか」

「ん? パチェがあたいに教えるのか? これは計算間違いだぞ?」

「残念ながら、計算自体は全部合ってるわ。考えるべきなのはホテルの収支、3人組の支払い額及び返却された額。それにボーイの懐に入っている額ね。他にも、それぞれの視点から見たときに誰がどの勢力にいるのか、という、見方を変えた場合の合計3万円がどう動いているかを……」

「パチュリー、ストップストップ」

「何よ、アリス。今は私がチルノに教えてるんだけど」

「そのチルノがショート寸前なんだけれど?」

「え?」

「ぷしゅーぷしゅー、しゅーし? せーりょく? あたい? さいきょー? ぷしゅーぷしゅー」

「……」

「肝心のチルノがこれじゃ、一旦休憩にするしかないわね。上海、紅茶持ってきてくれる?」

「そうね。それで、アリスの答えは纏まったのかしら?」

「え!? えーっと、まだ……かな?」

「そう、それじゃ、次は月の頭脳が挑戦してみましょうか」

「……子どもへの教え方は、確か、N076規格の43番目の……」

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筆者:ロイ×ラン  読者:360  評価:0  分岐:1

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