世界一豊富な「歴史と伝統」があるから日本は強い

日本の国力とは何だろうか。
確かに経済力と技術力と科学力は素晴らしい。
だが、
本書で述べられているように、
江戸時代には武士でも僧侶でもない庶民が、
読み書きができ学問をし、
旅行に出かけていたということは驚異的だ。
庶民の知的好奇心が強く、
治安が良く、
それで浮世絵のような文化も花開いた。
その伝統は現在も、
知的大衆という存在や、
子供だけで電車で遠くまで遊びに行けることや、
漫画・アニメ文化という形で続いている。
そういった精神面・ソフト面が、
先に挙げた経済力と技術力と科学力の基となっているのだ。


それにしても、
そういった日本の魅力や強さとはかけ離れているのが日本のマスコミと学者どもだ。
朝日新聞を始めとして、
マスコミと国民の乖離はすさまじいものがある。
まるで日本を滅ぼすのが目的であるかのようなマスコミは国民から嫌われ、
見捨てられなければならない。
《2015年以後》という未来を明るいものにするためには、
旧体制の特権階級であるマスコミ社員と大学教授と役人ではなく、
日下さんのような在野の思想家の言葉に耳を傾けるべきなのである。