誰もが住みやすい社会を実現するために
なぜ人は、
普通とちょっと違う風貌の人や、
ちょっと違う性格の人を差別してしまうのか?それは、
多分、
そういう人たちを理解できないから。
そして理解できないから、
そういう普通とはちょっと違う人に居心地の悪さを感じるようになる。
その居心地の悪さが最終的には無視、
いじめまたは偏見に繋がっていく。

この本は、
ある日突然、
モーターボートの事故でひどい脳挫傷を負った夫が、
その後1年間かけて健康を回復していく姿を、
その妻がつづった物語だ。

重度の脳挫傷になると、
脳挫傷を負う前と後でその人が別人のように変わってしまうことがある。
この物語の主人公、
アランもその一人だった。
しかし、
妻の協力や、
友人達の励ましによって徐々に事故前の普通のアランを取り戻していく。

アランの妻クリメンスは、
この夫の脳挫傷をきっかけにして、
当然、
脳に損傷をうけることはどういうことか、
という事実を目の当たりにする。
そして、
自分達は決して足を踏み入れることはないだろうと無視していた「あっちの世界」にどっぷり浸かってしまったことを知る。
あっちの世界とはすなわち「普通ではない世界」だ。

この事件を通じて、
脳挫傷の夫を持つ妻クリミンスは、
脳挫傷の世界、
すなわち重度の障害を持ってしまった人たちの世界がどういう世界かということを知る。
そして、
その世界で生きることの困難さを知る。

結局、
人は、
見たり聞いたりしただけでは、
「自分がいる世界」の外の世界がどんなものかは分からないのかもしれない。
しかし、
そういう世界の人々の話を聞いたり、
本を読んだりすることで、
そういう世界がどんな世界なのかを想像することが出来る。
そうすることで、
「自分がいる世界」とその外の世界に境界線など、
実は、
ないということに気付くことができる。

この本も、
そういう、
「自分がいる世界」と「あっちの世界」の間に、
自分が知らず知らずのうちに引いていた境界線が、
実は幻であるということを気付かせてくれる。

そういうことに気づいた時、
人は、
普通とちょっと違うからといって差別したりするようなことはなくなると思う。
そして、
そう気づいた時、
人はだれもが住みよい社会を作ろうと努力するのだろうと思う。

そんな当たり前のことを気付かせてくれる一冊だ。
Where Is the Mango Princess?: A Journey Back From Brain Injury

その他の感想

妻の誕生日に
ロック部が微妙です
滑らかなキャンバス
最高、感動、深淵の文学。少女が天使になり、ときが永遠になるまでの、ながいながい渡り鳥のお話。
肌触り良好
濃厚で飲みやすくうまみもある良品!
買い替え
いろいろ汚いが・・・
青かな?
タブレットが 気になって
定価なら他で
弓ホルスターBQ-1評価
容器と肥料
先を読む力、自身のアクションセンスが問われるゲーム
安いし使いやすい⭐️
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そろそろ納税準備
実践的なノウハウをわかりやすく解説している
新潮社の日本鉄道旅行地図帳よりは見やすいけども・・・
くっつくところ、くっつかないところがありますが、
時間をかけて楽しめる
レシピ通りに作るとお店の味に近くできて感激しました
いい香り!容器もカワイイ!
1円購入。母にあげました。
Peter Hesslerの第三作目
安さで!
デザインに惹かれて購入しました
これは駄目だね
値段なりの見た目ですが。
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