近頃まれに見る傑作

かなり大胆なタイトルを付けましたが、
それに劣らない内容になっています。
石井直方さんと谷本道哉さん共著の「体脂肪が落ちるトレーニング」以来の良書です。
個人的な見解が多くを占める書評において、
私の書評もえこ贔屓な部分が少なくないとは思います。
しかもこれが処女書評であり、
信憑性を疑われることも充分に承知しています。
ですが、
本当に誰もが取り組める簡単なエクササイズを、
これほど懇切丁寧に書き記した本は今までにお目にかかったことはありません。
かなりの数のイラストが掲載されていて、
少々過ぎるかなとも思いましたが、
ここ二、
三日を費やして行ってみて思ったのは「同部位のエクササイズにバリエーションを持たせていることが、
やる人を飽きさせない工夫となっている」ということでした。
筋トレには忍耐が必要です。
さらに、
年齢を重ねれば重ねるほど、
破壊された筋組織の回復には時間がかかります。
その点を考えれば、
自己の腕力を少しずつ高めながら良質の筋肉を作るアイソメトリック方式は、
高齢者にも取り組み易く確実な成果が期待できます。
ただ一つ懸念すべきことがあるとすれば、
それはエクササイズが地味であり、
これを実践する人が継続するかどうかと言ったことです。
しかしながら、
これはどのような筋トレにおいても言えることであり、
要は取り組む本人の問題になります。
「ボディービルダーのような筋肉は付かない」と行っていることからも、
従来のただ筋肉を肥大化させる筋トレとは一線を画した内容です。
自身が51になった今、
深層筋を鍛える方法として、
ぜひルーティーンの一部に組み入れたいと考えています。