とても興味深いトピックがたくさん登場する
のだけれども、
編集者にはもう少し著者の論考やまとめをサポートして欲しかった、
惜しいと感じた。


著者自身が書いている様に、
「生命とは何か」という問いは哲学と科学がクロスオーバーする問いで、

一般向けの新書で説明する為には、
相当の論理力と比喩力が必要な問いのはずだが、
著者自身、

整理がついていないのか、
飛躍の多い比喩や尻切れトンボな話の展開が目立ち、
話の回収ができてい
ない部分も、
残念ながら目立つ。


「生命が偶然に発生する確率はとても低い。
宝くじは宝くじでもとても当たる確率の低い宝くじなのだ。

うんうんそうだよねと読み進むと、
「根拠はないのだが、
宇宙にある彗星の数、
10の30乗分がその確率の
分母になるのではないか。
」といきなり来る。

この辺りとてもSF的思考で、
その飛躍の仕方はありなのだが、
突然変異と自然選択説で成り立つ進化論と
同様、
「学」には昇華できていないのを、
仮説と称して飛躍に流れている印象だ。


シュレディンガーの生命に対する定義、
「負のエントロピーを食って、
構造と情報の秩序を保つシステム」は
見事な定義で、
それに生物が生きる環境からの圧力と突然変異の視点を入れると、
ダーウインの進化論に
なる、
という話の流れは、
読んでいてなるほどと思うのだが、
「協調性のある遺伝子のほうが生き残りやすい
様なのです」には、
同様に??だ。

それは遺伝子ではなくゲーム理論の分野であり、
それこそ、
その生命が置かれた環境条件しだいではないのか?
「情けは人の為ならず」はその生体がおかれた環境や他の生体との競争連関次第であり、
遺伝子というよりは、

それこそ進化論の方ではないのか、
と突っ込みたくなってしまう。


話の素材と切り口はとてもおもしろくてワクワクしながら読めるのだが、
中途半端にまとめようとして失敗している感がその分強く出てしまっており、
少し残念。


・・・・・・手軽な割に深目のテーマだが平易で面白いのでおススメ本なんですが、
もう少し丁寧にまとめれば良いのに、
惜しいなあと思うので、
星はひとつ減らして☆3.5。
死なないやつら (ブルーバックス)

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