シンプルなダイジェスト版。格差拡大は資本主義の本質と指摘。

　「Capital in the Twenty-first Century」という本のダイジェスト版。

　元の本は米国でノンフィクション部門3週間以上連続1位となるなど、
非常に注目されているらしい。
現在、
先進資本主義国で格差の拡大が指摘されているが、
本書は格差の拡大を資本主義の本質であると指摘している。
第2次世界大戦後に豊かさと平等が向上したのは、
それ以前の戦争や恐慌が特殊要因となっただけであり、
1700年以降の歴史を分析すると、
富は一部に集中し続け、
経済的不平等は常に進行しているという。
特殊要因が取り払われた今、
格差はさらに拡大し続けると警告する。
最後に、
拡がる不平等の解決策として、
累進課税などが提案されている。

　全約40ページとシンプルにまとめられているので、
関心の強い方は最初から原作を読むのが良いと思います。