物質の循環、生命のリレー
この第八巻下では、
ワタムシまたはアブラムシの話から始まります。
わが国で「雪虫」とか「しろばんば」とか呼ばれる虫のことです。
次いで、
カツオブシムシをはじめとするいろいろな分解者、
スズメバチとハナアブ、
ナルボンヌコモリグモなどのクモの話へとつづきます。


まず最初に、
ファーブルさんは、
ワタムシの生活環をことこまかに観察し示してくれます。
そのなかで、
ワタムシつまりアブラムシの旺盛な繁殖力を示した後、
彼らが増えすぎないのは捕食者がいるからであると食う・食われるの関係、
生命の連鎖へと話が発展します。


たとえば、
「生を終えたものの亡骸を最短の期間のうちにふたたび生へと返す」。
それが「大地を肥沃にし、
植物を育てるのである」。

「どこまで細かく利用され尽くすかをわれわれに示してくれる虫がいる。
シンジュコブスジコガネだ」。

「キツネの腸では消化できない毛が糞で風味をつけられたものが好き」な虫がいる・・・・・・。

「スズメバチの巣で役目を終えた幼虫や成虫の死体でいっぱいになる。
この残骸を生命の循環に戻す役目を負った虫たちが駆けつける」といった具合です。

物質循環、
生命のリレーが、
いかに多様に完璧に行われているかが描かれるのです。


この巻でも、
詳しい訳注が面白いです。
井上靖の「しろばんば」、
チャペック「園芸家の12カ月」、
アルキメデスの『ワレ発見セリ!』のエピソードが紹介されたり、
たとえば擬態についての講義をはじめとするファーブル以後の研究成果の紹介は、
他の巻と共通して有益です。


最後の2章は、
次巻に続くクモの物語のプロローグでもあります。
完訳 ファーブル昆虫記 第8巻 下

その他の感想

造りはしっかりしている。
本編の空白期間を補完するお話
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