著者の努力と憤りは大いに理解しつつ
著者の疫学に対する知識を広めようとする姿勢は以前から注目しており、
その努力には大いに敬意を表したい。
しかしながら、
やはり以前からの私の印象と変わらず、
疫学固有の論理ではなく、
医学全体の発展ということに関しては、
倒錯に倒錯を返している印象も拭えない。

本書は、
前著『医学と仮説』で、
やや牽強付会な感のあった科学哲学に関する記述をバッサリ落として、
より実例を重視し、
水俣病や放射線被害、
o-157といった問題で裁判の判決なども考慮しつつ、
医学者や行政の無能ぶりを炙り出しており、
こうした点での指摘は非常に有益であるだろう。

集団単位、
すなわち、
統計的に見れば因果関係(私の専門分野では因果メカニズムと区別して因果効果と呼ぶ)が明らかな病因と症例を、
個人単位でどう因果メカニズムが働いているか分からないから否定するといった、
司法や行政で繰り返されてきたまったくバカらしい過ちを正面から糾弾しており、
著者の怒りもよく分かる。
しかし、
それはあくまで疫学が得意な分野に限った主張にするべきではないだろうか。

Wikipediaの定義を借りれば、
疫学とは、
「疫学的研究では、
分析的手法として概念的な単位を微視的なものではなく生物一個体に置く。
すなわち、
集団における病気を持つ個体の数を測定することにより、
流行状態を頻度(有病割合や発生率など)として数量化する」学問である。

このような疫学は、
感染症の発生や、
食中毒、
公害などといった公衆衛生上の問題に関しては、
いち早い対応が可能であろう。
いちいち発症メカニズムなどを解明しているうちに、
被害が拡大してしまったりすることも多いからである。
その点で、
こうした問題において疫学の重要性は非常に高い。
メカニズム派を頼りにしていると、
問題を大きくさせたり、
否認したりすることになりかねない。
このあたりは著者の指摘どおりであろう。

しかしながら、
それを治療に資する段階など、
医学全体に拡大適用しようとするのには、
大いに疑問が生じる。

もちろん、
比較の手法は研究にとって絶対不可欠である。
ただし、
それは本書も触れているベルナール的な意味での比較であって、
疫学的な方法というわけではない。
医学的根拠とは何か (岩波新書)

その他の感想

本体がプラスチックなので使いにくい
きょうぼう!
気になる自分のコンプレックス
当たり外れあるかと思いますがなかなかのもの!
アナロジカルな本である
めっちゃいい~
正しい敬語を使える人は、好感度、信頼性、仕事の評価が上がる
安定感ばつぐん!
それっぽいです。
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skins a400M を購入
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出来は良い
価格的にも満足の品です。
枕はどうせ高い物を買っても自分の寝汗やヨダレや吐息鼻息でダメになる
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リアルタイムでない若い人が聞いたらどう思うのか非常に興味あります
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2014/06/17時点、PC環境を破壊する可能性があります。
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