タイトルで損をしている隠れた名著

電卓の生みの親であり、
孫正義のメンター、

シャープを日本有数の家電メーカーに育て上げた佐々木正さんの本です。


恥ずかしながら佐々木さんのことを存じ上げなかったのですが、

友人から薦められて読みました。


表紙は決してそそられるようなものではありませんが、
その内容は本当に充実しており、

今年で100歳になる佐々木さんが、
人生や仕事における大切な心構えを説いた一冊です。


さまざまなエピソードとともに、
氏の人生訓が散りばめられており、
簡潔でありながら読み応えのある内容です。


素晴らしい教訓ばかりで、
本当に勉強になりました。


以下に感銘を受けた言葉を羅列します。


・役割の基本は、
人が喜ぶことをするということ

・100歳ともなると、
さすがに体力や思考力は若いころに比べて落ちてしまっている。

だがね、
何もかも自分一人でやろうとしなければいいんだ。

つまり、
その衰えを補って余りある「共創者」と一緒にやることだ

・どんなときでも、
どんな場合でも、
人を羨んではいけない。

他人からは見えていないだけで、
誰にだって、
程度の違いはあっても、

人にはいえない苦難や不幸というものが必ずあるのだから

・受けた恩は、
本人に返すだけでなく、
次の人に返してもいいんだよ。

人間は誰でも、
多くの人のおかげで生かされていることを、
終生、
忘れないようにしよう

・若いとき、
遠くを見るには踏み台を使うといいよ。
年配者を踏み台にして飛躍すればいいんだ

・年配者も若い人を信じ、
自ら進んで「踏み台」になれば、
そういう国は繁栄し、
国民も幸せになれるんだ。

企業にも同じことが言える