座右の書のひとつ
山田風太郎著『人間臨終図巻(中)』のレビュー。

厚い本だけど、
集中して飽きなく読むことができるのではないか。

その理由は、
“臨終の様子を中心とした短い伝記の集積”で、
どこからでも読みやすい事。

また、
超有名人だけではなく、
本作で初めて知るであろう古今東西の人物たちが新鮮な点。

さらに、
登場人物たちの生きざま・死にざまを、
無駄な言葉を省き、
かつ的確に読者に伝える山田風太郎の文章があるからだ。


この『中巻』で俺が特に印象深い人として、
中野正剛(57歳)、
小津安二郎(60歳)、
鴨長明(61歳)、
ミレー(61歳)、
小林一茶(64歳)、
杉山元(65歳)、
木村荘平(66歳)、
田中絹代(68歳)、
ハワード・ヒューズ(71歳)、
ユトリロ(72歳)などを挙げておく。


『人間臨終図巻』全巻は、
俺の座右の書のひとつとなっている。

その理由は、
善人・悪人とを問わず、
清く、
正しく、
ぶざまに、
悪に、
非道に、
破滅的に生きた無数の人々が存在したことを教えてくれる事。

そして、
生きざまに関係なく、
栄光に包まれ、
幸福に、
志半ばで、
汚辱にまみれ、
無常に、
理不尽に、
寿命で、
あるいは自ら死んでいった人間の実例を示してくれるからだ。

「こういう生き方をした人がいたんだ!」
「この人に比べたら、
俺はまだ幸せだなぁ」
「同じ立場だったら、
俺ならどうするだろう」
これらの「実例=彼・彼女らの生きざま・死にざま」は、
俺に勇気を与えてくれる。

生きる力を与えてくれる。

発見がある。

だから常に届くところに置いておき、
心が弱った時などに読んでいる。


本書のタイトルはおどろおどろしいが、
タイトルだけで避けるのはもったいない。

きっとあなたにも、
何らかの示唆を与えてくれる本になると思う。
人間臨終図巻 中 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

その他の感想

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