人間臨終図巻 中 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトル人間臨終図巻 中 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
発売日2014-01-25
製作者山田 風太郎
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041011317
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

山田風太郎著『人間臨終図巻(中)』のレビュー。
厚い本だけど、集中して飽きなく読むことができるのではないか。
その理由は、“臨終の様子を中心とした短い伝記の集積”で、どこからでも読みやすい事。
また、超有名人だけではなく、本作で初めて知るであろう古今東西の人物たちが新鮮な点。
さらに、登場人物たちの生きざま・死にざまを、無駄な言葉を省き、かつ的確に読者に伝える山田風太郎の文章があるからだ。

この『中巻』で俺が特に印象深い人として、中野正剛(57歳)、小津安二郎(60歳)、鴨長明(61歳)、ミレー(61歳)、小林一茶(64歳)、杉山元(65歳)、木村荘平(66歳)、田中絹代(68歳)、ハワード・ヒューズ(71歳)、ユトリロ(72歳)などを挙げておく。

『人間臨終図巻』全巻は、俺の座右の書のひとつとなっている。
その理由は、善人・悪人とを問わず、清く、正しく、ぶざまに、悪に、非道に、破滅的に生きた無数の人々が存在したことを教えてくれる事。
そして、生きざまに関係なく、栄光に包まれ、幸福に、志半ばで、汚辱にまみれ、無常に、理不尽に、寿命で、あるいは自ら死んでいった人間の実例を示してくれるからだ。
「こういう生き方をした人がいたんだ!」
「この人に比べたら、俺はまだ幸せだなぁ」
「同じ立場だったら、俺ならどうするだろう」
これらの「実例=彼・彼女らの生きざま・死にざま」は、俺に勇気を与えてくれる。
生きる力を与えてくれる。
発見がある。
だから常に届くところに置いておき、心が弱った時などに読んでいる。

本書のタイトルはおどろおどろしいが、タイトルだけで避けるのはもったいない。
きっとあなたにも、何らかの示唆を与えてくれる本になると思う。

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