「日本教」ともいえる国内独自の民俗宗教を解明する
 現代社会では神仏への信仰心が薄れ、
形ばかりにまつって無頓着であったり、
最初から無関心であったり、
下手をすれば「宗教」と聞くだけでうさん臭いものでも見るかのような目をする。

 とはいえ、
いくら「自分は無宗教だ、
無神論者だ」と主張したところで、
日本人と宗教の関係はそうそう簡単に切れるものではない。
生まれたとき・七五三は神社、
結婚式は教会か神社、
死んだときは寺院、
と人生の重大な節目ごとに宗教のお世話になるほか、
初詣に神社、
彼岸と盆には寺院、
秋祭りなど四季の祭礼と年間行事としての宗教儀礼にかかわる。
子の名付け、
家屋の新築や家相、
日常の悩み事などを宗教者に相談することもあるだろう。


 著者はこうした意識されずに生活慣習となった民間信仰を「見えない宗教」とし、
体系立てた成立宗教ですらこの論理に従って摂取されていると述べている。

 本書ではこの民間信仰が諸宗教を摂取する枠組みとなったものを民俗宗教ととらえ、
日本人が無意識のうちに持つ宗教的世界観を解明、
その源流ともなる祖霊と死霊への儀礼についても考察する。

 祖霊信仰は柳田国男が日本人の信仰の基盤として重要視していたが、
彼が江戸期の国学者たちの影響から脱しきれず、
日本の民俗宗教を固有信仰の点からでしか論じなかったのに比べ、
著者は習合宗教であることを前提としていることに違いがある。


 内容は、

●民俗宗教の定義・・・宗教の種類、
とらえ方、
構造と研究方法。

●四季折々、
自然豊かな風土に育まれた日本人が思い描く「心の故郷」(原風景)。

●民俗宗教の歴史・・・原始時代の自然宗教の発生から、
戦後の国家神道の廃止、
現代の衰微と形骸化まで。

●儀礼・・・祭りや年中行事、
通過儀礼、
救済儀礼について。

●物語・・・神話・伝説・昔ばなし・語り物などの分類と特徴、
構造。

●図像・・・寺社建築・彫刻・工芸(祭具・仏具)・絵画(仏画・神道絵画)について。

●上記を踏まえて、
宗教的世界観───宇宙・人間・神の相関についての国内外での概念、
日本での構造を他界観などの要素別に分析する。

●図像・儀礼から例を挙げて、
人が死後、
祖霊となり祖神としてまつられる祖霊信仰と仏教とのかかわりを考察。
日本の民俗宗教 (講談社学術文庫)

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