小説家ではなく書評家の原稿を

　どうも編集の仕事が良くありません。
数年前から、
このムックの良い点がどんどん消えて、
わけのわからない編集方針になっています。


　国内ミステリートップ３の作家へのインタビューは必要ですし、
読めて良かったのですが、
作家５４名にきいたという「私の隠し玉＆私の宝物」はひどい。

　作家選定の基準がはっきりせずめちゃくちゃで、
ここ数年ミステリーの著作のない方まで含まれる一方、
ランキングの上位にいる作家が含まれていなかったりします。
十年前よりはるかに大きなスペースを割いて掲載されているにもかかわらず、
原稿も適当に書き飛ばしたようないい加減なものばかりです。

　ここは、
ちゃんとランキングトップ２０あるいは３０の作家に執筆を依頼するべきでしょう。
なんのためのランキングなんだか。

　頼みやすい人、
ずっと頼んでいる人にダラダラと執筆を頼んだ、
編集者の怠慢がはっきり見えます。


　対して、
寄稿している書評家達は、
しっかりちゃんとした仕事をしています。
にもかかわらず、
掲載されているページ数は少ない。

　有名作家の名前に頼って売り上げをあげようとでも考えているのでしょうか。

　しかしランキング本を読む人々は、
忙しい現代、
自分に代わって大量の新作本を読んで、
良い本だけ選び出し推薦してくれる書評家の意見こそ期待しているのす。
作家に対するミーハーな興味が主体である人は「ダ・ヴィンチ」でも読んでいれば良いのです。

　もっと書評家に仕事を！　そして、
書き下ろし小説の掲載は必要なし。