今までの書籍の内容を越えるものではありませんでした。

まず、
「精神疾患（統合失調症、
双極性障害）が漢方薬で解決することはない」と断言していることが気に入りました。

効くのか効かないのか、
グレーゾーンで書かれている書籍が多い中、
潔いと感じた次第です。


その上で、
つらい症状に悩まされているけど検査で異常が見つからず「気のせいでしょう」と言われて困っている人たちに朗報として、

「“気のせい”は漢方的に言うと“気の異常”です」
としてその解決策を提示しています。


まあ、
その後の記述は、
従来の漢方啓蒙書とあまりかわりません。


私としては、
セロトニン、
ドーパミン、
ノルアドレナリンの三要素のバランスと、
それに有効な生薬から紐解いた漢方エキス剤をまとめた内容を期待したのですが、
期待しすぎたようです。