「現代の総合説」を通して人間の思考変化を俯瞰できる
 本書は、
マクロな生態進化学の知識遺産を、
ミクロなゲノム解読技術を使って妥当性を検証し始めた、
歴史的変化点「現代の総合説」を感じさせる書である。

 生物学を思考過程で分類すれば、
演繹的科学である分子生物学と、
結果(物証)から推論する帰納的科学である生態・進化・発生学に分けられる。
1976年リチャード・ドーキンスが「The Selfish Gene 利己的遺伝子」を発表してから、
人間のゲノムが解読される2003年までの間、
DNA万能論が生物学会を支配し、
生態・進化・発生学は、
日陰者扱いであった。
気象学や地震学と同様に「後付説明」は得意だったが、
「次世代の予測」をメンデル遺伝法則以上に発展できなかったからだ。
遺伝子操作技術によって短時間に理論の検証を行うことができる一方で、
何年も何万年もの時間をかけても立証できない、
あるいは数学シミュレーションを使った「科学的真実」と主張せざるを得ないもどかしさがあった。
更に後者は、
地域政治的偏見・宗教的・哲学的議論と入り混じり「ねじれ」が助長された(終章と補遺を参照)。

 ところが、
高等な人間よりもミジンコや植物の方が遺伝子数が多いというゲノム解読結果は、
遺伝子だけから逆に生物の表現型を予測しようとしたDNA万能論を、
行き詰まらせた。
著者は、
発達生物学、
発達遺伝学、
生物学の歴史を教えているフィンランドの著名な教授であり、
ミクロな分子生物学と、
それとは正反対のマクロの生態進化学とを、
融合させる「現代の総合説」を推し進めるため、
本テキストを世に出した(第3部)。

 第1部と第2部は、
生態・進化・発生学分野の過去の豊富な(物的証拠)と推論を、
最新の分子化学を用いて裏付け検証しながら、
生態進化学の妥当性を主張しようとしていることが伺える。
特に、
日本の高度成長期に暗い歴史を残した公害病、
最近話題の遺伝病、
アレルギーと腸内細菌の関係、
母親と胎児のエピジェネチックな関係を解明する思考過程が興味深い。
著者は、
2003年以降の生物学会4革命を、
4部構成にして本書にまとめあげた。

第1部 革命1.遺伝子発現と抑制 ⇒ エピジェネティクス
第2部 革命2.成人病の発生起源 ⇒ 発生生物学の医学応用 
第3部 革命3.生物多様性と環境 ⇒ 表現型可塑性の研究分野が復活
補遺
生態進化発生学―エコ‐エボ‐デボの夜明け

その他の感想

気持ちが上を向く
販売店に注意するべし
魚石の話が気になる方は、酢卵を調べてみましょう
厚手なので良いです。
便利でいい
耐久性OK Good 見たいです。
心が安まる老子
サイズ形状が丁度いい
評価保留の作品
アクションが見れない少し残念な作品です!!
軽くて柔らか!!
全く使えなかった
風の日にはいい
ゆるふわゴッサム
まぎれもないショートショート
対岸の火事ではない…中国汚染の現実と課題。
感動感動
内容はGood!しかし、旅行者の使い勝手は?
6月でメーカーがサポート放棄
クリアーな瞑想を深められる
さすがは山辺豊彦先生
参加賞
内容に相当な片寄り。
yachanman7
充電期間
フランス語の勉強のつもりが
あ~いいっすねぇ
予想以上の綺麗な完結。
安く買えたかな!
生半可な気持ちでプレイするとトラウマになりかねないが本気でプレーすると神ゲー
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