出版時に欲しかった一冊

著者に献本していただきましたが、
努めて公平なレビューをさせていただきます。


内容的には星を5つ差し上げてよいと思うのですが、
Kindleストアでの出版がテーマなのにKindle版がないという点で、
星を1つ減らさせていただきます。


私が2013年7月にKindle本を初めて出版したときには、
ネット上の情報が頼りでした。

しかし、
誤った情報が多かったことには参りました。
もともと誤っていたか、
仕様が変わって実状に合わなくなったのかは問題ではなく、
参照した時点で正しくないということが著者を困らせるのです。

出版の準備をしていた時点でこの本があればよかったのに、
と思わずにはいられません。


ただし、
KDPの頻繁な仕様変更の影響を受けるのは本書とて例外ではなく、
脱稿時点からの仕様変更ですでに現状と合わなくなっている部分もあるということです。

Kindle版で速やかに追従していただくか、
サポート用のWebサイトを用意するなどの対応をご検討いただけるとよいと思います。


Wordが出力するHTMLの修正はとても素人の手には負えないことなど、
もう少し説明を加えていただきたい気持ちもあります。

ただ、
あまりに詳細に立ち入ると読みにくくなるという面もあるので、
本書くらいのバランスがよいのかもしれません。

同様の理由で、
図らずも私が得た「バッドノウハウ」も、
本書に掲載するのは適当でないように思います。


少し注文が多くなってしまいましたが、
これからKindleでの出版をお考えになる方にはお奨めの一冊であることは間違いありません。