体験記なので生生しく伝わってくる

長い間一般職OLとして働いていましたが、
時代の変化とともに働くことの意義や、
そしていかに組織の中で認められ、
それにより働きやすい環境を作り出して行かなければならないかを実感するようになりました。


もっと積極的に自分をPRして、
やりたい仕事を手中にし、
それにより自分自身が成長する機会を作り出していくこと、
それが必要なんだとわかるようになりました。


そんな時にこの本を手にしました。


本来仕事をするのに性別は関係ないのですが、
社会に出てみると女性は男性とは違い、
働きやすさと働きにくさの両方が存在します。
働きやすさだけに頼っていると、
いつの間にか遅れをとってしまい、
気がついた時にはいつでも取り換え可能な存在となり、
派遣社員にその居場所を奪われているといった状況になります。


女性は戦いを嫌い、
一歩引くことを美徳とされて来ましたが、
仕事をするうえではやはり、
戦うときには戦うことが必要であること、
また、
その戦い方を知ることが重要であることがこの本を読んでよくわかりました。
女性はつい正論を通そうとする傾向があったり、
それが通らないとすぐにひいてしまったりと諦めが早い部分があります。


「成功する・・・」というと大げさですが、
女性が女性だからと言ってあえて避けてきた問題にどう対処したらよいかという具体的は策を提供してくれています。
実際に著者は成功者ですから、
成功する・・・は嘘ではありませんが、
この本の中にそんな大上段に振りかざすようなものはありません。
自分の体験をエピソードとともに語っており、
それは十分に日本企業の中でもありそうな事柄です。


今まで悔しい思いをしたことを単に自分の中に納めてしまっていたことを、
こんな方法で反撃すればいいんだと背中を押してくれ、
そればかりではなく、
自分への戒めのアドバイスもたくさんあります。
反省すべきことの示唆と元気と勇気をもらえる内容です。


読んだっ切りではなく、
会社で仕事をしている中で、
困難や躓きにあった時に手をとって参考にしたい本です。