日本における諸問題の起源と現状を語りつくそうとした対談の記録
著者の一人、
東島先生による「あとがき」に、
「本書はいわゆる通史ではない。
問題史の書である。
」とあります。
評者には、
日本の思想史についての対談記録と読めます。


近現代史の専門の與那覇先生が、
自著「中国化する日本」で問う日本の諸問題は、
いつどこに起源があるのか、
問題提起し、
それに中世史専門の東島先生が、
「江湖(ごうこ)」に問う(唐の禅僧が江西と湖南の二人の師の間を往来して学んだ)姿勢を再現するかのように、
博識と分析力と包容力をもって、
喧嘩することもなく議論を深め、
あるいは広げ、
古代史から現代史、
現代文化まで、
日本史や政治学の研究書や文芸書を紹介しながら日本の問題の歴史を語り続けていきます。


「中国化する日本」の続編、
あるいは、
東島先生を介添えにした與那覇潤氏の自己省察の書とみることもできるでしょう。
読者は、
まず「中国化」(宋朝中国で始まったとされる身分制度がなく市場経済主義の社会)という新しい概念が唱えられている「中国化する日本」を読んでから本書に進まれるのが良いと思います。


両対談者の読書量と勉強量には恐れ入るしかありません。
仕事とはいえ、
研究者というのはよく勉強するものだと感心するとともに、
その成果を、
対談という、
やや、
まとめにくい形で記録した本書は、
一般読者向けプレゼンテーションとしては、
読みにくい面があることを報告します。
しかも、
文芸書のみならず宇宙戦艦ヤマトやエヴァンゲリオンやスタートレックやシベリウスまで触れていて、
途中でワケがわからなくなります。
紹介された研究書すべてはとても読めませんが、
中島敦も鴎外の文芸作品はもちろん、
一般向けの歴史解説書の読書案内としてもたいへん有用です。
日本の起源 (atプラス叢書05)

その他の感想

旧版もオススメ
大きさが(^^;
企業での利用時に必要となる知識が網羅された一冊
著作権の体系的な勉強にはならないが岡田斗司夫氏の発想が斬新
パワーはあります
真の臨床感染症医必携の書
日本酒を味覚以外の要素で楽しめる話です
繋げ方がわからす
HEART NAIL BOOK
情報量がすごい
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寄生虫なのに…。寄生虫なのに…。
欲を言えば……
R.Y.U.S.E.I. (CD+DVD)
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なるほど!脳だったんだ・・・
【マリンシューズとは名ばかり?】
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確実に、
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クラシックの素養の上に立つJAZZ
「昔、昔あるところに・・・・」
私は面白かったです
改善の効果は未知数な印象です
日付入りのストッパーがよい
簡単 簡単 簡単
他職種の方にも応用可能な優れた思考実践書
かなりつけ心地よかったかな
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