シリーズ1に優るとも劣らない爆笑痛快続編、通しで観ないと勿体ない！

「やられたらやり返す。
～誰彼かまわず…八つ当たりだ！」
シリーズ1･2併せて自分の中ではドラマ十傑とする大傑作。
シリーズ1に比べて新鮮さは落ちたが、
岡田将生の羽生晴樹と言う名の｢大いなる意識高い系世論｣が立ち塞がり、
ドラマは更なる混迷と核心に向かう仕立てと成っていて、
期待を裏切らない上々の出来映え。

全編を貫く小雪演じる魔女の安藤貴和の存在も良きスパイスとなり、
一寸足りとも飽きさせず、
何度観ても唸らせる奇想天外さはシリーズ2でも健在。
古美門研介と黛真知子の掛け合いは既に名人芸レベル、
これだけで笑える。
更に小雪の場違い女帝、
時代劇シリーズ、
広末涼子の古美門キラー、
放送禁止用語の応酬、
古舘寛治の人畜無害ないい人等、
どれも爆笑もの。

前回は｢八つ墓村｣オマージュだったお約束の第５話ロケ編は、
今回は｢北の国から｣でツボに嵌まるし、
ドランク塚地の美容整形の第３話は漫才以上の爆笑モノ。

そして何よりフジ･サンケイ･グループだからこそ踏み込めた、
空気に弱い世論の化けの皮を剥がしにいく真の魂胆に、
改めて賛辞を贈りたい。
ラブ＆ピースだけでは混沌とする世の中は治まらないと。

シリーズ1･2通しで毎年一度は必ず観てしまうが、
１度も早送りや居眠りをしたことがない物凄いドラマ。
それほどに主演の二人から一瞬たりとも目が離せない面白さだ。