魅力の尽きないイタリア文化入門編
NHKのイタリア語講座テキストに連載されたエッセイをベースにした本文は199ページだが、
随所に多くのカラー写真が掲載されているため、
比較的肩の凝らない気軽な読み物になっている。
また著者は美術の専門家だけあって、
多くの美術作品や建築についての解説も充実していて、
実際にイタリアで実物に接する時に感動を新たにしてくれるだろう。
本書では旅行者が滅多に訪れないようなマイナーな町も数多く扱われているので、
イタリアの地方都市紹介のガイド・ブックとしては画期的だが、
難を言えば一冊の新書に24の都市は少し多過ぎる。
またそれぞれの登場人物や町の歴史がクロノロジカルに編集されていないので、
24の都市が点に留まって全体が繋がって見えてこない嫌いがある。
長い時代小国家に分かれて統治されていたイタリアであれば尚更だ。
町の数を半分にしてもう少し掘り下げた説明、
例えば取り扱われている事件の後日談や他の都市との関係、
その場所への具体的な行き方や地図等があればエッセイとしても旅行ガイドとしてもより実用的な内容になったに違いない。
いずれにしても人と文化、
とりわけここでは美術を結びつけて歴史を語る著者の試みは、
過去と現在のイタリアを理解するために少なからず役立ってくれる。


イタリアの旅行ガイド・ブックや料理、
ファッションに関する情報誌に至るまで、
こうした類いの書籍は今や巷に溢れているが、
それは往々にして日本人の好みに合うように、
また合わない部分は単に奇異なものを見る視線で書かれてしまうのは残念だ。
何故ならそれは本来のイタリアを理解することにはならないからだ。
他国の文化や生活習慣を理解することはそれほど簡単なことではないが、
イタリアを一連の歴史の中で捉え、
総合的な知識を得ながらそれらを解き明かす手がかりになる読み物として、
本書はその入門編といったところだ。
尚164ページに書かれているベッリーニ作曲の『カプレーティ家とモンテッキ家』は歌曲ではなく歌劇の誤植だろう。
イタリア 24の都市の物語 (光文社新書)

その他の感想

取り付けできました。
スプーンが秀逸
救いはなく、あるのは、冷酷な現実だけ
引き裂かれ行く国民と国富不均衡をうまく説明した巧みな分析
ヤバイ!!!!
良質ゲームの一つ
半信半疑でしたが…。
涙なしでは見られない!
純正ケースなので、ぴったり。
足に負担をかけずしっかりホールドしてくれました。
サイズが大きすぎた
ルパンTVスペシャル DVD
ブルーが意気です
緊張のこととか
ロリ太のざっくりライナーノート
お買い得だが難点あり
初購入から付いてるフィルムが汚くなってきたので、購入。
好きなデザインでした。
生地はいい
凄く良いです
使えるアイテムです!
細い線を描くのに重宝しています
スポルディングでこの価格は安い
とても良い買い物でした!
建築物の煙制御計画指針(案)
特典のハワイのDVDがすこぶる良い!
改造ベースで購入
リアスピーカーとして十分
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