色あせない「歴史の見方考え方」。確証バイアスがかかった歴史書が氾濫する現代にこそ、今一度見直す本
今から30年以上前。
大学1回生の春に、
担当教授から「これを熟読しなさい」と指定されて読んだ。
その後、
就職1年目にも読んだ。
最近、
もう一度読んだ。

色あせない。


書名は「歴史とは何か」ですが、
歴史を語る者には「歴史家としての姿勢」を、
歴史をつむぐ我々一般人には「歴史の見方考え方」を教えてくれます。

詳細のレビューはたくさんの方が書いていますから省きますが、
カーの結論は「第一章」だけでもよく読むとわかります。

各章にも主張を言い表したキーフレーズが随所に出てきますので、
ここにいくつか挙げておきます。


P40
「『歴史とは何か』に対する私の最初のお答えを申し上げることにいたしましょう。
歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、
現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります。


P159
「過去の記録が保存されるのは、
未来の世代のためであります。


P184
「歴史とは過去の諸事件と次第に現れて来る未来の諸目的との間の対話」

P197
「本当の意味の歴史というものは、
歴史そのものにおける方向感覚を見出し、
これを信じている人々にだけ書けるものなのです。
私たちがどこから来たのかという信仰は、
私たちがどこへ行くのかという信仰と離れ難く結ばれております。
未来へ向かって進歩するという能力に自信を失った社会は、
やがて、
過去におけるみずからの進歩にも無関心になってしまうでしょう。


言葉を選び、
含蓄があるため、
一読だけではその言わんとすることがなかなか腑に落ちませんが、
難しいことを言っているわけではありません。

多くの人に読み継がれている名著です。


確証バイアスのかかった歴史観を得意げに開陳する歴史家の方には、
是非「もう一度」熟読して欲しいと思います。
歴史とは何か (岩波新書)

その他の感想

コスパ良し◎
履き分けること
一年保証で信頼性あり
あくまで辞書として・・・
汚れがよく落ちます。
このシリーズは愛用しています
小学生中学年が使っています。
「宝物」
PRとはムーブメントをつくりだす事
歴史は疑ってかかるべき。
【注意】本体価格とamazon価格に差異有り
裏側の横筋が肝心
ディスプレイアーム使用者には必須アイテム
好きな画像で作れて楽しいうれしい
5年に1作出るか出ないかの最高傑作
油断した
一方的な賛成的立場に疑問
いい包丁です。
ちょっとシワシワで
髪を切った宮村くん
医学界中枢から放たれた日本の医療現場への批判の矢
濃厚
いくら噛んでもこわれない
子供の頃の気持ちを喚起する作品
読み終わるのが惜しい!圧倒的な物語!!
断捨離プロセス用
摩訶不思議な現象と感動物語が奇跡的にマッチした傑作
届いたらすぐ使える
かわいいんですけど・・・
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