摩訶不思議な現象と感動物語が奇跡的にマッチした傑作

『グリーンマイル』は、
『ショーシャンクの空に』と双璧をなす刑務所ドラマの傑作だと思います。

S･キング原作、
F･ダラボン監督の両作とも冤罪となった悲運の人物が登場しますが、

趣向としては正反対であり、
超常と非超常。


ショーシャンク~が囚人を中心とした人間ドラマでしたが、
本作は看守側の視点で描かれていて、

両作を見比べると、
両極端な立場の心情がとっても面白いと思います。

トム･ハンクスを筆頭に、
俳優陣の演技力が上手いというか物凄くて、
感銘を受けました。

『月に囚われた男』で見事な一人演技を披露したサム･ロックウェルも出ていたんですね。

しかも精神異常の死刑囚という役で、
彼のイカれた一挙手一投足は迫力があり、
強烈です。

刑務所の内装も小奇麗で、
映像はこげ茶色を基調とした美しい画調だと感じます。

3時間超という長尺を感じさせず、
死生観をチラつかせるような印象深いラストも見逃せません。