グリーンマイル [Blu-ray] の感想

死刑囚たちが収監される刑務所で起こる出来事を描いた話。

３時間以上の長い作品で、かなりヒットした有名な映画だが
イライラとストレスを感じる場面が多く
後味の悪いストーリーもあって個人的にはあまり楽しめなかった。
善人なのに不幸を背負わされる状況が納得できず、
全体的にスッキリしない要素が多い。

感情移入すればするほど辛くなる話だし、
感動作や泣ける作品として挙げられる理由もよくわからなかった。

『グリーンマイル』は、『ショーシャンクの空に』と双璧をなす刑務所ドラマの傑作だと思います。
S･キング原作、F･ダラボン監督の両作とも冤罪となった悲運の人物が登場しますが、
趣向としては正反対であり、超常と非超常。

ショーシャンク~が囚人を中心とした人間ドラマでしたが、本作は看守側の視点で描かれていて、
両作を見比べると、両極端な立場の心情がとっても面白いと思います。
トム･ハンクスを筆頭に、俳優陣の演技力が上手いというか物凄くて、感銘を受けました。
『月に囚われた男』で見事な一人演技を披露したサム･ロックウェルも出ていたんですね。
しかも精神異常の死刑囚という役で、彼のイカれた一挙手一投足は迫力があり、強烈です。
刑務所の内装も小奇麗で、映像はこげ茶色を基調とした美しい画調だと感じます。
3時間超という長尺を感じさせず、死生観をチラつかせるような印象深いラストも見逃せません。

監督フランク・ダラボン＆原作スティーブン・キングと言えば「ショーシャンクの空に」
がすぐ思い浮かびますが、この作品も素晴らしい感動作です。やっとBlu-ray化となり、
すぐに購入しましたが、メイキング等特典映像がなく残念な仕様となっています。

しかし、トムハンクスの数ある名演の中で「フォレスト・ガンプ/一期一会」
「フィラデルフィア」と並び好きな作品の一つです。お薦めです。

価格が価格だからケチは付けない。映画の質の良さがすべて。ブルーレイでこの価格だから文句言わない。内容はまことにありがたい。

やはり名作ですね！
3時間でも、あっという間に過ぎていた！
画質もかなり綺麗だし、別に音声についても不満は無い！
完全保存版に決定です！
まだ観ていない人！ぜひ！おすすめです！

作品自体は、とても素晴らしい５点満点です。
しかしこれはブルーレイ商品のレビューなので１点にさせていただきます。

発売前ですが、なぜ１点なのかというと
ユニバーサルに商品仕様に関して問い合わせたら
・映像　MPEG4
・音声　英語 DTS-HD Master Audio5.1 日本語 DTS-5.1
・特典映像　無し

と回答を得ました。
ポニーキャニオンの権利が切れ、ユニバーサルに移りました。
日本は権利関係が凄く複雑ですが、ポニーキャニオンからリリースされていたら特典映像はついていたかもしれません。
そして海外盤のグリーン・マイルはワーナーからリリースされ、
メイキング・ドキュメンタリー・音声解説など盛りだくさんに収録された15周年記念盤2枚組の豪華仕様です。
日本もワーナーが権利を握っていたら、このような仕様で発売されていたかもしれません。
期待していた特典映像もまったく無く非常に残念な内容です。
「本編のみ楽しめればいい」という方には、良いかもしれません。

＊あくまで現段階での商品仕様なので、発売時期に変更もあるかもしれません。