高齢者票の重み

東京オリンピック以降から、
高齢化問題が顕在化していくわけだが、
その具体例を年表にして示していてわかりやすい。

後半は著者なりの処方箋と銘打って、
色々なアイデアを出している。
なるほど、
戦略的に縮むというのはいいかもしれない。

しかしながら、
前半で示したデータが圧倒的すぎてもはや無言である。

社会問題が病とすると、
日本におけるこれは、
治療可能なものではなく、
末期がんに近いものだ。

こうなったら、
ソフトに痛みを抑えて一度死ななければいけないのかもしれない。

現在の衆議院の政治家の2割は65歳以上（その半分は70歳以上）。
一概に年齢ではないが、
身を持って実感できない問題に対して、

なにができるというのだろうか？とはいえ、
民主主義なのである。
多数決でいろいろ決まるとなると、
高齢者の票にどんどん重みが増す。

子どもや孫がいる高齢者は違うだろうが、
独り身の高齢者が自分の死んだあとの国の未来を憂えるだろうか。
自分ならしない。

身勝手ではなく、
人間とはそういうモノなのだ。
いろいろ考えると、
国民の年齢層のバランスって何を置いても大事だったのでは？
と歯噛みする思いである。