デトロイトの街はヤバイ

この作品はホラーではなくシチュエーションスリラーです。
ホラー要素は薄い。
超常現象や猟奇性を排除して撮影したということだからそうなのだろう。


冒頭、
グーグルのストリートビューのように上から視点で、
爺さんが女性を引きずっているシーンから始まる。

普通なら近所に見つかるところだが、
近隣の家は全て廃墟である。

そう、
デトロイト市内は全米トップクラスにヤバイ街なのだ。
廃墟が多く犯罪の温床になっている。
グーグルのストリートビューで市内を見ていると入口に家財道具が散らばった廃墟や、
窓のガラスなど全て割られた落書きだらけの倉庫のようなビル、
焼け焦げたままの家などに遭遇する。
犯罪の温床となるのを防止するためにわざと燃やしてしまうのだ。
爺さんの家はやたらと鍵が多く、
簡単には侵入できないようになっており、
セキュリティを導入しているわけだが、
デトロイトとはそういう街なのだ。

登場人物の三人の若者もそうした街の住人であり、
このくらいのコソドロも日常風景なのだ。

このような背景なので、
この作品を見る前にグーグルのストリートビューでデトロイトを散策することをオススメしたい。

想像ではあるが、
爺さんの家の床下には、
強盗の死体がゴロゴロあるのだろう。
貯めていたお金はそういうことなのだろう。

この街をロケ地に、
ホラー映画が見たいものである。