デジャ・ヴ感満載、なのに新しい。相も変らぬ桑田節！

　ドラマ「最高の離婚」の主題歌でもある（1）が桑田汁満タンの快作？このドラマ自体も実に良くできた作品だけど、
賑々しいまでのホーンセクションと分厚いドゥーワップ・コーラスの中、
まるで“宛書き”でもしたかのごとく、
ドラマの世界観へのハマり具合がすごいのなんの！主題歌のお手本のような作品ですね。
まぁ“男の哀愁”を歌わせたら右に出るモンなんざいない桑田さんですが、
これは「男ってバカだよなぁ」と明るく笑って頷ける（←ここ重要！）ところが実にいいんです。
デジャ・ヴ感満載といいますか、
古今東西どこかで聞いたかのようなフレーズが散りばめらつつ、
「カワイイお尻に弄ばれた」なんていう歌詞の世界観も、
パ○リ一歩手前のオマージュたっぷり、
だけど新しいんだよなぁ。
いやぁ、
脱帽ですよ。
。


　先の「Let’s Try Again」の流れを組んだか、
人生の応援歌ともいうべき（2）は、
これまた賑々しいロック・テイストの佳作。
まぁ悪くはないんだが、
他の2曲が濃すぎて（笑）ちょっと分が悪いかな？そう、
もう一曲の（3）なんだが、
先年の“一人紅白”を彷彿とさせる、
昭和歌謡テイストたっぷりの曲。
ボーカルがもろ前川清だよ（笑）。
ほんと、
どこからか「シャバダ・ドゥビ・ドゥバ〜」が聞こえてきそうな、
“和風ドゥーワップ”がこれまた、
温故知新と言いますか。
今となってはこんな曲をリリースするのは桑田さんだけだろうけど、
若い世代にはいったいどう聞こえるんだろうか、
興味津津の質・量ともに大満足のトリプルＡ面だね。