使用して気になった点および参考情報

　様々なシーンで使えるアクションカメラとして優れたポテンシャルを持つカメラだと思う。
ただ、
いくつか問題点もあり、
まだ発展途上のデバイスと感じた。
使ってみて気になった点をいくつか挙げると、

1）重量が見かけより重い。
実測で、
本体（電池含む）117g、
枠26gで合計143gあり、
軽量型デジカメと大差ない。

2）本体に三脚取付穴が無いため枠に入れる必要があり、
その分、
容積や突起が増えるほか、
広く使われている1/4’ネジのカメラマウントが直接使えない。

3）対応するカメラマウントは基本的にリンク端のジョイントをつなぎ合わせ、
ネジで締結する方式のため剛性が十分に取れない。
ジョイント部はプラスチックで回転方向に滑りやすく、
ネジも小径のノブを回す方式なので締め付けトルクが十分とれず、
結果としてしっかり固定されない。
この方式ではバイクなどには厳しい。

4）手振れ防止フィルターの性能は ffmpeg の stabilizer と同程度。
特に歩行やランニングなどのアクションでは不十分。

5）操作しているうちに無反応になったり、
バッテリーが十分あるのに低下アラームが出たりする場合がある。
（リセットは8秒長押し）
6）パソコンに接続した場合、
デスクトップQuickとのインターフェースにバグがあるようで、
フリーズすることがある。

7）GPSのユーザーインタフェースが、
現時点でサポートされていない。

8）発熱量が多く、
バイク、
ダイビングなどの強制冷却される環境は別として、
夏の連続使用は厳しい。

9）バッテリーの持ちが1時間強で今一つ。

以上、
問題点はあるものの、
優れたポテンシャルに期待し、
ユーザ―が育てていくデバイスというスタンスで付き合っていきたい。


なお、
ハード、
ソフトともに、
説明書はなく、
あちこち探した結果、
以下のサイトに置いてあった。

・取説（日本語）https://jp.gopro.com/content/dam/help/hero5-black/manuals/HERO5Black_UM_JP_REVC_Web.pdf
・Quick for Desktopマニュアル（英語）