マーケットの魔術師とは異なる魅力ある本

ジャック・シュワッガーと言えば「マーケットの魔術師」シリーズの著者である。

卓越したインタビュー技術でトレーダーから話を聞き出す技術は達人級である。

実はシュワッガーは魔術師シリーズとは別に先物市場やマーケットに関して
教科書的な本を何冊か執筆している（翻訳されてない本も多いし、
かなり古い本も
多いのだが）。


また、
マーケットの魔術師を執筆した後は、
ファンド・オブ・ファンズの運用などに
従事していたこともあり、
マーケットの実践的な知識豊富である。
ファンドの評価者
の経験を活かして、
本書であはリターン、
リスクの評価やヘッジファンドの解説などを
行っている。
あまり類書を見たことがないので、
貴重な１冊だと言えそうだ。

ただ、
トレードの手法に関する記述はほとんどないので、
申し添えておく。


なお、
パンローリングのウイザードブック・シリーズは良質な内容が多いのだが、

ハードカバーの本が多く、
物理的に読みにくさを感じていた。
本書はソフトカバーで
持ちやすく読みやすく、
ありがたかった。


字のサイズも同時に購入した「プライスアクショントレード入門」などと比べて
大きいので老眼が進みつつある私には助かった。