現代物理の全体像がこれ１冊でつかめる。

　わかりやすく編集して頂きありがたい本です。
このような本を読んで思うこと。

（１）「「超ひも理論が正しいのであれば並行宇宙は実在する」と主張する研究者も増えています。
あらゆる宇宙があり、
私たちは、
たまたまそのうちの一つに棲んでいるにすぎない。
「超ひも理論」はスケールが大きすぎるので、
妄想と紙一重な感じがしますよね。
、
、
、
話としてはとても面白いものです。
」と竹内薫氏は『面白くて眠れなくなる素粒子』で述べています。
この並行宇宙や人間原理については、
佐藤勝彦氏の『気が遠くなる未来の宇宙のはなし』の最後にも詳しく書かれています。
ただ、
超ひも理論の１０の２００乗個の解は、
極めて微小に丸まった余剰6次元の解なので、
マクロ物質世界ではなくてミクロ精神世界だと考えるのがむしろ素直なとらえかたです。
これをすべて我々の宇宙と同じ物質宇宙と考えるのは無理筋です。
宇宙は、
巨大な精神世界の宇宙の中に部分的に物質世界が包まれたような構造です。
または言い換えると、
マクロ物質宇宙とミクロ精神宇宙が寄木細工のように入り組んだ構造だと思われます。
また、
佐藤勝彦氏は、
「人間原理の安易な適用は「自然の理（ことわり）」を探究する物理学の放棄につながると思います」と述べています。
「人間原理だからと言ってしまったのでは、
今まで私たちがやってきたことは、
いったい何だったのだろう。
」と思う人も多いようです。
そこらへんは、
色々な意見があるようです。