初めて、この漫画の最終話を読み終えた時の、胸が締め付けられる感覚は一生忘れられない。

※少しネタバレになります。


マミさんの絶望の感情が、
彼女自身を蝕み始める話からスタートします。

１人でソファーにうずくまり、
キュウべえに泣きながら「私ね、
これからずっと独りぼっちなの」と言うシーン。

キュウべえは「戦うのさ」と返すやり取り。
アニメで描かれていない場面も、
しっかり登場人物の気持ちを読み取って、
きっと試行錯誤を繰り返しながらも、
必死にこの作品の伝えたい事を見つめ続けたからこそ、
ハノカゲさんは圧倒的な話の描き分けができ、
真似する事はほぼ不可能な事やオリジナリティーを、
何の違和感もなく加えられる力を発揮する事が出来たんだと、
驚かされました。

マミさんは本当は、
優しさと共に弱さも持っていた。
そしてマミさん自身が言っていた、
「どんなに強いものにだって、
弱点は必ずある」。

彼女の一言で、
今の私の心は何処か救われたような気持ちになりました。

最後は結局、
マミさんは死んでしまいますが、
それでもこの名作には、
こんな悲しくも美しい物語だと、
語り継がれるべき終わり方と感じ取れました。

私的には、
名作アニメを完璧な絵とオリジナルストーリーで手掛け、
温かい後書きとイラストを残してくださったハノカゲさんを、
きららマギカ界の神と思います。

１つ、
１つの漫画を仕上げていくごとに、
ハノカゲさんの素晴らしすぎる努力の痕跡が見られ、
今では私と言う読者の心を掴んで離さない、
無限に私の中を幸福で満たしてくださる、
永遠に尊敬する漫画家です！