企画という点では素晴らしい

同著者の「お母さんの敏感期」がとても興味深かったので、
続けて拝読。

モンテッソーリの教育理念に共感を覚えた人ほど、
気になるのはその教育を受けた人が成長するとどうなるの？
てなことである。
いささか下世話な気もするが、
気になるものは気になる。
少し、
ワイドショー的な心持ちもなくはない。

もちろん、
素晴らしい教育を受けたからってみんながみんな素晴らしい成長を遂げるわけがないのは分かりきったことである。

なので、
普通はその成長の先を追ったりはしない。

だって、
モンテッソーリ教育って結局効果ないじゃん、
なんて、
人によっては思われかねないからだ。

あまり、
メリットはないだろう。


しかし本著は、
そのちょっとしたタブーに迫った点で、
とても好感が持てる本である。

しかし、
やはり人の成長は千差万別。

人の性格や能力は、
教育ももちろん大事だが、
家庭環境や友人との付き合い、
人生でのいろいろなターニングポイントで変化していく。

その変化をいささか、
モンテッソーリ教育のみを基軸に結びつけすぎすぎているキライがあった。

まあ、
コンセプトがそうだから仕方ないが。
なので、
うーーんと思うところも多々。

しかし、
中身はともかく、
企画としての切れ味は素晴らしいものがあった。