からゆきさんの人生に光を当てて、歴史に埋もれていた事実を拾い出した古典
古い本である。
しかし、
有名な本である。
1975年に文庫化された本書は、
研究者の筆によるものであり、
1973年大宅壮一ノンフィクション賞の受賞作品である。
私が読んだものは、
1975年7月発行の第2刷版であった。

サンダカンは、
現在のマレーシアのサバ州の都市で、
ボルネオ島に位置する。
本書は、
戦前、
サンダカンで暮らしていたからゆきさん、
つまり、
日本人海外売春婦に焦点を当てて、
当時の日本の「底辺女性」を分析したものである。

本書は、
九州天草から話がはじまる。
天草は、
日本の多くのからゆきさん、
つまり戦前の日本人海外売春婦を多数輩出した土地であった。
からゆきさんとして日本を出国しなければいけなかった状況、
サンダカンでの仕事と私生活、
からゆきさんの戦後日本での生活などが本書では描写されている。

サンダカンでは、
日本人売春婦が商売の対象としていたのは、
西洋人や日本人、
中国人だけではなく、
現地人の場合もあった。
現地人を「客」としてとらない日本人売春婦がいる一方、
本書の前半の主人公「おサキさん」は人種偏見がなく、
誰でも客としていたという。
その経験からの感想が面白かった。
客としては、
現地人が一番あっさりしていた、
次いで英国人とメリケン(米国人)であり、
次にあれはながいが中国人、
一番いやらしかったのが日本人、
という感想である。

 女郎屋で働いていたからゆきさんが子供を身ごもって出産しても、
子供を女郎屋で育てられないため、
女郎屋から離れた土地の知人に子供を預けて、
育ててもらっていた人もいた。
働いている際、
見初められ、
現地人や日本人と一緒に暮らし始める者もいた。

当時は、
女衒に騙されて海外に連れていかれた女性も多かった。
すなわち人身売買である。
それらの女性たちは、
異国の地で売春を強要されていた。
異国への行き方は、
密航である。
そして、
密航中の船の中で女性たちが死んでしまう事件も起こっていた。

東南アジアには幾つもの日本人墓地が戦前から存在した。
それらを見て回った者の記録よれば、
墓地に葬られた故人の70%から80%がからゆきさんの墓であるという。
サンダカン八番娼館 (文春文庫 147-1)

その他の感想

サイズが難しいです
たぶんまた買います
やっとタオル掛がついた
家で作る分にはこれで十分です
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たかが動物園と言う勿れ。
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