AKB48のDNA

社会の縮図のようなAKB48という競争社会で、
若手メンバーである込山榛香が挫折しながらも夢をつかんでいくというノンフィクションです。
愛らしい整ったルックスとふわふわした話し方からは想像もつかない自己への厳しさと諦めない信念の強さ、
正義感、
高品質なファンサービス、
組織への忠誠など、
彼女のような優れた人材でも簡単には上へ行くのが難しいAKBという厳しい社会を描いています。
総選挙、
選抜というAKBならではの目に見える過酷な序列争いを軸に、
高橋みなみ総監督、
先輩メンバーと同期メンバー、
彼女のお母様の各インタビューで構成し、
込山榛香という可愛くも熱い人物を浮き彫りにした興味深い優れた作品となっています。
込山榛香がこんなにも筋金入りの真面目な人であったこと、
同期であり盟友でもある向井地美音が優秀な15期の事実上のリーダーであったこと、
市川愛美がこんなにも心の優しい子であったこと、
福岡聖菜が実は燃えた子であったことなど、
次世代AKBの中核となる15期各メンバーが如何に優れた人材集団であるかも伝わりました。
特に、
15期特別公演の準備で苦境に陥り、
分裂しかけたメンバーたちを結束させ再起動させた向井地美音の優れたリーダーシップと、
それを支え自ら嫌われ役になっても品質を高めようとする込山榛香の情熱が印象的でした。
このような番組を制作してまでも、
込山榛香という真面目なメンバーが世の中に見つかって欲しい、
込山榛香や向井地美音といった子らが実はAKB48のDNAなんだという、
運営サイドのメッセージも受け取れます。