近代日本人の死生観を読む
エピローグで本書のタイトルを「近代日本人の死生観を読む」とした方が正確かもしれないと著者自身が述べているように、
近代的な自我意識、
共同体的なものではなく、
個人化した意識を持つ近代人の死生観について述べている。
本書によれば「死生観」という概念自体も明治時代に生まれたようだが、
逆に言えば、
個人化することによって死の観念も個人の中に内省化され、
共同体的な感覚から飛び出したむき出しの死が死生観という概念を生み出したようだ。
そうしたある種俯瞰的な近代的視点から紡がれている死生観をピックアップして概観して見せているのが本書である。

最後の章で、
現代人の死生観として、
がんに直面した人間の言葉が紹介されているが、
その一人、
岸本英夫が文章の中で死生観を2種類に分類している。
自分自身に生命の危機が迫っていない状態で語る一般的な死生観と、
自分自身が生命飢餓状態に陥っている時の死生観である。
死生観という言葉はそもそも一般的な観念を扱う言葉なので、
ここで紹介されているような死因の三分の一を占めるがんという現代的な病の苦闘の中で生み出される言葉のひとつひとつは、
現代の死生観を考え、
私たち自身の死を考えるためのひとつの材料という意味で興味深い。
一方、
ここで取り上げられている人たちは知識人と言われる人たちだと思うので、
岸本が言う「生死観四態」の3と4にあたる。
3は「自己の生命を、
それに代る限りなき生命に託すもの」、
4は「現実の生活の中に永遠の生命を感得するもの」である。
(ちなみに1は「肉体的生命の存続を希求するもの」、
2は「死後における生命の永続を信ずるもの」)岸本はまさに病魔と闘う今この時に筆を通して生命を感得し、
自身の存在を作品に託している。
しかし、
この3と4は多くの日本人が共感的であるとは思うが、
自らの意思を子供に託すような例から、
岸本のように身代わりとなる作品に託す例まで実際には様々であるように思うし、
個人化する現代人の感覚の表出として多少の隔たりがあるような気もする。
こうした例の裏側にある多くの声なき死は一体どんなものだろうかと感じたりもする。
日本人の死生観を読む 明治武士道から「おくりびと」へ (朝日選書)

その他の感想

期待以上です
今のままでは
みんな知っている内容
9V電池に
It is heart-warming,Charlie Brown!
開放部が少ないラックでPS3を使用する際に
ケーブルが問題
単三電池一本で!
狭いかな
社外品でも安心
I LOVE YOU
効果が見られなかったです
日本語の奥深さを再認識させられた
ライトたっくるに丁度良い!
読むだけでワークの題材としても使えます!
作りが雑です。
キムヒョンジュン!この美しさ・・・
スイーツデコ
予想外の効果v
幾何学の歴史と数学者達の奮闘・理論解説ながら内容は高度
Very useful !
ちょっとした得
値段以上に遊べます。
なぜ病気は治らないし、増え続けてるのか
これからの季節にはよいです。
普通の主婦…じゃないでしょう
常陸風土記などを子供向けに噛み砕いたものではなかった
お値内なうえ、全く問題ありません。
ノコギリが苦手な人には便利ですよ
温かい飲み物にオススメ
戻る