なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか

表題では中国・韓国を誹謗する内容を思い浮かべるかもしれませんが、
本書は非常に冷静に歴史を紐解いた内容です。
そもそも国の近代化に必須の要素は何か、
長い歴史の中で中国大陸・朝鮮半島の国々、
そして日本はどのような政治体制、
社会の仕組みを選び取ってきたか、
それがそれぞれの国の近代化にどう影響してきたか・・・大変分りやすく語っています。
中国大陸文化の影響を受けているはずの日本ですが、
たとえば聖徳太子の時代の日本は中国文化を積極的に取り入れつつも中華思想はハッキリと拒絶し自主独立を表明していた、
仏教を熱心に広めたのもそのための国策・・・との内容にはとても驚くとともに大変興味深く納得しました。
江戸時代に町民文化が花開いていたのも日本人にとっては当たり前のことですが、
同時代の中国大陸・朝鮮半島では歴史の必然で町民文化も商売も盛んではなかった、
とのこと。
日頃、
「どうして日本では明治維新直後にあんなスピードで西欧に追いつぃけたのだろう」「日本人の感性は中国人や韓国人よりも西欧人に近い気がするのは何故？」などと疑問に思っていましたが、
近隣の国が選んできた歴史と比べながら自国の歴史を改めて見てみる面白さに脱帽です。