鏡に向かうようにお互いが自分自身をたどる、ふたりの物語

この１枚に収録された２曲は絶対に切り離すことができない、
２つで１つの物語です。


１曲目の「Hi･Ba･Na」で彼女達が見ているものは紛れもなく厄介な因縁であり
お互いに到底馴染まないと信じている色です。

でもところどころ歌詞が重なる仕掛けによって、
2人が見ているものには
自分自身が映り込んでいるかのような演出がなされています。


そしておそらく視聴者が一番望んでいるハッピーエンドである
ふたりの物語が2曲目「しあわせの地図」で描かれます。

私にはこの物語から、
正しい道を知っていることとその上を進む事は違うけどそれば素敵なことだということ、

そしてどのような形であっても相手としっかり向き合った時に見えるのは必ず自分自身なんだという
メッセージを感じました。


曲を全体包むのはさわやかで純粋な独りではないというしあわせ。

これまでのキャラソンディスクの中では、
私はこの1枚が一番あんハピ♪らしいと思います。

あんハピ♪は自分の現状を肯定する力と自分を変えていく力、
矛盾する2つの勇気をくれる作品ですから。