宗教の過去・現在・未来の総括
大学受験は世界史を選択したけど、
無味乾燥に宗教の伝道師の名前を覚えたり、
年号を暗記した悪夢を思い出す。

本書の前半では、
ユダヤ教のアンチテーゼとしてのキリスト教の成り立ちから、
全知万能の神を想定することが難しくなった現代における
葬式・結婚だけに形骸化したキリスト教や仏教までまとめられている。

教科書を難度読み返しても、
あたまに入ってこなかったが、
この本はなにしろわかりやすい。

一方、
小室直樹『宗教原論』も読んだが、
ちょっとわかりにくかった。

無駄に難しくない「わかりやすさ」は、
テーマについて整理できている人でないと醸し出せないエッセンスと考えている。

そうはいったものの、
なぜかイスラム教についてほとんど言及がないのは、
苫米地氏も恐れるタブーが存在するからか?
疑問は残る。


中盤は、
なぜ人々は信仰心を抱くかについて「完全情報への渇望」があるからといっている。

現代の宗教関係者は偉くなればなるほど、
煩悩も比例して大きくなると言い切っているところが、

すっきりするし、
苫米地氏らしい物言いだ。

そして、
現代人にとって最大の宗教は間違いなく「お金教」だといっている。

お金について、
原理的な内容から展開して、
生きる上での幸せや本当に大切にしなければならないものを考えさせられる。


それだけにかかわらず、
後半=最終章でもなかなか楽しませてくれる。

「もう、
宗教など自分で作ってしまえ。
やり方は教えてあげる」
というスタンスで大胆な記述があり、
だれでも簡単にそれらしい宗教を立ち上げることができそうな気がする内容となっている。

「会社設立」のマニュアルとかは、
遍く流布しているが、
宗教の立ち上げマニュアルという視点は斬新で鮮やかだ。

「言語束縛」という名の洗脳から、
身を守るための「宗教の秘密」を知っておくことは、
現代社会を生きるためのインテリジェンスとして必要だと痛感した。


いずれにせよ、
この価格で、
これだけの期待を裏切らないクォリティーをたたき出す苫米地氏には、
本の書き手として今後も、
目が離せない。
宗教の秘密

その他の感想

是非一読を!
思い出はありまくりですが。。
カラヤン・プッチーニそしてウィーン!
充電が100%まで 出来ません・・・
Bluetooth、携帯連携にこだわるなら
基本がわかって応用ができるようになる
良いヴァージョンアップ
どこまで描くか
ヒリヒリするような緊張感 バカラの魔力
写真も欲しいところ。
まず「お金を引き寄せたい!」という人に。
3個セットお徳です
ぐだぐだ
ちゃんと網羅はしていますが
自分も生演奏じゃないので敬遠がちでした。
シンプルさが秀逸
原作とどうしても比較してしまうけれど良い出来
合格点だと思う
これを探していました!
底の浅いビットコイン批判
30年来の映画
インデックスページが貧弱では?
記述が違う
スポーツライターが斬るセ・リーグ野球の構造的な問題点
糸がほぐれてしまう
ギフト用
ファンです!
ブルーSE44J台湾仕様♪v(’∇’*)⌒☆
長期旅行です。
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