目からうろこが落ちる本
話は、
1950年代の世界最初の向精神薬であるクロルプロマジンの発見から始まり、
現代のSSRI,SNRIに至る壮大な抗うつ薬の栄枯盛衰の歴史が描かれている。
簡単に言えばその「史観」が面白いのである。
例えば、
クロルプロマジンは統合失調症の特効薬として始めて歴史に登場したものだと多くの医学生は習っているはずであるが、
どっこい、
それはべつに「抗うつ薬」でもよかったと筆者は解析する。
当時の薬物療法は「精神病理学」的に適切かどうか、
つまり薬効が病理学的な説明モデルと合致するかでその適応が決まった。
また売る側の論理もあった。
つまり、
研究者、
製薬会社、
精神病理学的理屈、
社会背景、
薬を使う医師たちの「思わく」が微妙に影響しあいながら薬の性格は決められていったとのことである。
そして、
その原理は(精神病理学的理屈は影を潜めたものの)現代の抗うつ薬においても変わらないと筆者は言う。

 聞けばなるほどそうかとは思うものの、
私たちはなんと薬というものにステレオタイプな考え方をもっていることかと詠嘆させられる。
また、
そのステレオタイプ思考は操作され、
作られたものである。
別の言葉で言えば「時代の期待」でもある。

 この本を読むとそういう視点が山ほどインプットされる。
抗うつ薬の発見者はクーンかクラインかという判定はまだつきかねているらしい。
しかし、
どちらか一人が主流であれば抗うつ薬の概念はまた随分と違ったものになっていただろうということも教えられる。
   
つまり、
当たり前に使っている抗うつ薬は「抗うつ薬」と規定された歴史があり、
なおかつ今脚光を浴びているSSRI(選択的セロトニン再吸収阻害薬)も「抗うつ薬」とは言っているものの「抗不安薬」でも実は構わないかもしれないという舞台裏が見える。
また、
用量も用法も医師と製薬会社の作った「文化」であるという側面も浮かび上がってくる。
筆者は極めて冷静で緻密な考察者である反面、
この「文化」に対応するにはすべての薬を市販薬にしてはどうかという大胆な発言もする。
消費者が一番よい「使い方」と「飲み方」を決めてくれるというのである。
こんな視点にも一目置かされる。
この本がかくまで面白いのは良い訳と訳者の一人田島治医師の薬理に関する深い造詣とも関わっていると感じる。
書評をすることの冥利をしみじみ味わえる一冊である。
The Antidepressant Era

その他の感想

10kg対応サイズ
安心を買うということで
幅と奥行きが一番小さかったので選びました
曲がたくさん入っててgoodです
日本について日本人が知っておく必要がある情報の宝庫
使い勝手が良く重宝しています。
こりゃ買いデス
574はガンガン履ける
大ファンなので
改定前よりは,わかりやすくなったかな?
じゃんじゃん使える
基礎から
これは国が国民に周知すべき
貴重な紫根の入浴剤
操作感や雰囲気はいつもと同じで安心して遊べますね。
商品無事到着しました。安心して取引が出来ました。機会がありましたら、是非宜しくお願いします。
ポイントはメッシュの底面
新一年生になる息子へ☆
手軽にラジコンヘリが楽しめます
性能は良いけど、色が好みではない。
生クリームが強すぎ
前半はまずます
・・・これといって
何これ。。。。。
PENTAX双眼鏡タンクローRにピッタリ!
ホルダー
ハイゼットに!
天然痘、結核、ペスト、コレラ、マラリア、発疹チフス、AIDS、SARS、他
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