理系の観点から「善悪」について論じたユニークな哲学書
哲学書というと、
敬遠しがちな方も多いと思いますが、
本書は時々挟み込まれる、
著者と著者の双子の息子さんとのほのぼのとしたやりとりのお陰で、
あまり肩が凝らずに読める本です。
これはなかなかいいスタイルだと思います。


また、
著者ご本人が理系とおっしゃるだけあって、
物事を整理し、
一つひとつを検証し、
結論を導く流れには淀みがありません。
冒頭、
アリリストテレスや韓非子、
マキャベリ、
デカルト、
サルトル、
ロールズなどの哲学者が道徳についてどう言っているかについて、
細かく言及しています(けっこう、
ねちっこい!)

本書のテーマは「善悪」で、
学校のいじめから、
殺人、
戦争、
死刑制度などについて、
「道徳=社会の決まりとは何か」「やっていいこととよくないことのボーダーは何か」といった観点から思索を積み重ねていきます。
その結果、
これまでの道徳論を「人間には理想の道徳がある」という説と「道徳は個人個人が決めるもの」という2つの考え方にグループ分けし、
そのいずれもが不十分な点があることを説明します。


最終的に著者がたどりついた結論は、
突き詰めれば道徳は2つの決まりから成り立っており、
1つは「仲間に危害を加えない」こと、
もう1つは「仲間と同じに考え、
行動する」ことだとしています。
この場合、
「仲間」の範囲がどこまでかというのがポイントで、
家族や友人が核であるとしても、
そこから地域、
民族、
宗教といった、
バーチャルなものまで含めることで、
相手に対する共感や理解、
ルールも生まれてくるとしています。


述べられている考えは、
双子の子供に語りかけるように噛み砕いて書かれていることもあり、
非常にわかりやすいです。
こういった考え方を、
どこまで現実社会で有効性を持たせることができるか、
その方法論、
howのところにもう少し具体的に踏み込んでほしかったという希望はありますが、
あまり他で見かけない試みということもあり、
5つ星を付けさせていただきました。
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