読みやすい訳で何かと楽しめます…外函にご注意

　音楽之友社から出ている「名作オペラブックス」や「オペラ対訳ライブラリー」で
ワグナーの「指輪」などの対訳本を買おうかな…と思っていた矢先に偶然に見つけた本で
即座に買いました。


　立派な外函に二冊の本が入っていますが、
外函はとりあえず不要（出したりしまったりは面倒）なので
別の場所に保管（保管場所を忘れないようにしなくては…）しました。
合本では扱いにくいし、
持ち運びに不便なので、

二分册になっているのはよかったと思います。
外函は無駄な気もしますが…
（ご注意）外函は湿気などの影響か、
（運が悪いと）反ったりして変形してきます。
変形した頑丈な外函に本体を二冊入れますと
（収めるときは良いですが）二度と取り出せなくなる場合があります。
函を振っても出てこないし、
これは困った…

　心のどこかで予想していましたが、
さすがに文字は小さく、
国内版ＣＤに同梱の、

対訳冊子のような印象です。
反面、
活字が小さいおかげで、
（ページをめくることなく）
一度に多くを読みやすいという利点もあると思います。

　本自体は私の持っている上記の対訳本に比べると一回り（サイズが）大判で、

上から下まで約50行くらいの文章が詰まっています。
左右見開きの対訳ではなく、

各々のページの中央を境に、
左がドイツ語テキスト、
右が訳文です。


　訳文は丁寧な直訳調で初心者にもわかりやすいです。

　意訳だと（こなれた、
流暢な日本語にはなりますが）原文と訳文との関係がわかりにくく
当惑することが多いですが、
本書の訳は左右（原文と訳文）の一行ずつが一対一に対応し、

一つひとつのドイツ語単語の本来の意味を尊重しているように思えます。

　また、
音楽之友社から出ている「名作オペラブックス」のように左右のページをまたがずすぐ横なので
（位置がずれることなく）見やすいです。

　ちなみに、
同社の「オペラ対訳ライブラリー」はブロックごとに上下に原文と訳文が並びます。


　私がよかったと思うのは、
この本があれば、
対訳が同梱されていない