決着の場としての心理学
哲学など現代においては無用な営為だ、
と考えるような人たちにも是非読んでもらいたい書物、
それがこの『危機』書である。
ただフッサールの著作の中では入手しやすく且つ比較的読みやすくもあるし、
文字通り彼の総決算でもあるが、
何の事前知識なしではおそらく読めないし読む契機も普通ないであろうことは残念ではある。

本書の重要点はおそらく次の二点だろう。
第一に、
他のフッサール著作と異なり強く哲学史(デカルト以来)が意識されていること。
哲学史を客観主義ー超越論主義の闘争として見て、
最終的に彼自身の現象学に高められるという、
ヘーゲルの『精神現象学』にも似た叙述になっている。
彼の辿り着いた境位を思えば感動的でさえあるが、
これは言い過ぎだろうか。
そして第二に、
心理学的還元と超越論的還元という2ステップが明確に描かれ(これにより悪しき主客だとか、
物自体が廃される)、
彼の認識哲学原理が究極的にまで洗練されることでデカルトから西洋哲学につきまとってきた二元論が最終的解決と解消をみている、
と(少なくとも自分には)思えた。
主観ー客観という二元論こそが、
世界が幾何学的合理的にできているだとか、
真理は向こう側(彼岸)に唯一的にあるだとか、
科学こそが真の世界を告げ知らせるだとか、
またそれらに対する反動として客観認識は不可能だとか、
「現前の形而上学」批判だとか、
科学は一種のイデオロギーだとか、
そういう一連の思いなしを生み出した当のものであるのに、
今もその考えは変わっていないのではないだろうか。
彼の哲学はラディカルそのもので、
客観信仰を止めさせるという点で、
理性など塵のように打ち棄てるニーチェに極めて近い。
思索の外観だけからすれば全く違うのにだ!
フッサールが最終的に至った超越論的自我は、
言うなれば生活世界を認識し妥当を形成する心理学的自我をも見つめ構成し、
どこにも定在を持たぬような自我。
言ってみれば究極的にはここから世界を把握する。
この把握が他者のそれと重なり合うことで謂わば真理が生まれる。
ことに生活世界に共握の可能性があることには必然性がある。
これが自分の現象学理解だ。

彼の哲学は未だに色褪せていないし、
その真摯な学問態度には胸を打たれさえもする。
「暗い時代」を生きて現象学を伝えてくれたフッサールに畏敬の念を持ってこの本を読み終えた。
ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学 (中公文庫)

その他の感想

いい歌でした!
何この吹き替え?
何度見ても最高!!
履き心地が最高らしい。
BMW E90 3シリーズに
若干重め
絶対にコレでしょ。
色違いのケーブルが欲しかった。
合理的
『ついでに』を拡げる私にはNGー。
品物は良いが、通販店の対応が不満である。
「2人合せて146歳」 同年生まれの著者2人 これまでの著作をダイジェストに熱き闘論!
なかなかいいですー。
低音の輪郭、キレの良さを重視したい人に。
予想以上でした
漫画だからこその良さ
かわいいし、面白い
文学の秘密、心の謎
語彙学習の全貌がわかる
とある科学のレールガンs2
スッキリで美味しい
流れは弱いが
同価格帯では1番!
NW-W274Sでも使えるのが気に入った!(真面目レビュー)
何度でも読み直したい心と体の栄養バイブル!
この実用性は高い。
小さいけれど繊細
歯が綺麗。
ちょっとだけ持ちにくい
少し思っていた内容とは違いました
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