このちぐはぐ感
前提は正しいのだろうが、
結論に至る過程はあまりに飛躍している。


自信をもって反論できる範囲で書くと、
瀬戸内の沿岸に住んで、
カヌーやヨットを楽しんでいるが、
3世紀の舟がどうして瀬戸内を航海できないのか理解できない。
瀬戸内は流れが速く岩場も多いので江戸時代などは大型船の海難事故は多かったが、
流れに沿えば小舟にとってはむしろ楽な場所が多いからだ。
筏を使って島に渡ったことがあるが、
流れに逆らっては全く進めないのに、
ほとんど漕がないでも流れに乗れば十分進む。
もっとも恐ろしいのは大型船の引き波である。

作中に「待っても通れない。
干満差があり、
水面下に岩礁があるような海では、
船がぶつかると破損、
転覆してしまう」とあるが、
間違ってはいないが喫水の浅い古代の小型刳り舟に当てはめるのは適当とは思えない。

「当時の笹船のような小舟(後の戦国時代の早舟)」とあるが、
これに至ってはもはやどうしようもない。
刳り船と水押し造りの構造船を同一にくくられてはまともな論考ができるとは思えない。


平安時代あたりまで、
瀬戸内の標準的な一日の航海距離は最長30km程度。
それに合わせて各地に津が設けられる。
各津が整備される前の時代は航続距離はさらに短くなると思われるが、
それでも航海はできただろう。
刳舟はもともと座礁に強いし、
著者も書いているように、
一日2回ずつ東西に流れが変わるので、
汐待しているだけでほとんど漕がずに移動できるからだ。
入出港時と、
海峡部のあまりに急流な部分のみ、
流れが収まる時間帯に漕いで移動すればよい。
一日の航続距離に関する話から、
櫂を想定していて艪についての理解の乏しさも伺える。


もちろん航路に対する知識は必要だが、
地元民の協力があれば決して通れない航路ではない。
実際、
瀬戸内の多くの島の古墳からでる遺物は、
九州系のものも大和系のものも多くある。
香川県のサヌカイトの流通は、
3万年前からの古代流通のモデルとして、
それこそ教科書にもあげられる。
これが全て陸路で、
最短距離のみ船で運ばれたと考えるのはあまりに苦しい。
古代史の謎は「海路」で解ける (PHP新書)

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