『維摩経』の入門書
仏教学者・長尾雅人が、
1983年に岩波市民セミナーで行った講義を元にした本である。

原著は1986年に岩波書店から刊行されている。


著者は、
『維摩経』の基本的な世界観について、
次のように述べる。

「あらゆる武器を手にして、
互いにせめぎ合い、
殺し合っている、
それがこの世界の姿だということかも知れません。

少なくとも多くのものが「魔事に従っている」ことは事実のようで、
『維摩経』にはそういう世界観・社会観があると
いってよいのでしょう」(214頁)

主人公の維摩詰について、
「彼は何でもする、
背徳的なことでも平気ですると言っていいでしょう」(102頁)とし、

「仏教の魔というのは、
単に悪いだけではなくて、
ときには改心したりもするような存在」(155頁)だと述べる。


曇鸞の言う「往相」と「還相」という考え方を筆者は参考にしつつ(226頁)、

「『維摩経』に(は)、
全く逆な方向を一致させて、
『煩悩を断ぜずして涅槃を得る』というような逆説を数多く説く」(224頁)
ことに注目している。


維摩詰が「背徳的」なことをしてでも、
世の人を救おうとしていることを、
著者は積極的に評価しているのである。


仏教経典の読み方については、

「こういうむつかしい文章が続きますが、
それを辛抱して、
一応は通読なさるのがよかろうと思います。

わかってもわからなくても、
通読するということが重要なのですね」(181頁)
などと指南していて興味深い。


基本的に日本史上における『維摩経』の読まれ方などは、
ほとんど説いていない。

内容もやや食い足りない気がするが、
入門としては十分のように思う。
『維摩経』を読む (岩波現代文庫)

その他の感想

読んで試して見る価値あり
事業計画を考えだしたらまずこの一冊を手にとると楽しさ倍増します!!この本は、初心者の方におすすめ
見るだけでも癒される本。
艦これノベライズ第一弾!…だよな?
事件は再び動き出す…
ポール・スミザーのファンなので
有名キルト雑誌に飽きた人に。
なんだこりゃ!やっぱりFOSTEXは裏切らない。
耐水性、透明性は良いのだが‥‥‥。
まだ落ちてきてません。
表紙が良いだけにう~ん。
固定がしっかりしてます
継続は力です
お絵かき、教本
幅広の靴を探してました。
会社の後輩が
子どもだけじゃなく兄弟がいる方もぜひ!
飲み続けれる方には良いかもです^^*
これで素人な私には十分かな。
どっちつかずなテキスト
割高感は否めない
A critically acclaimed debut album
「サラリ-マンで生きていく上で合理的かつ巧みな方法だと思います」
ここまで来るともう
WiMAXと
このDVDの鑑賞方法
安くて早くてお買い得です!
DVD版にしかブックレットがついていない(’;ω;`)
火山灰にも対処可能?
おうちBBQに使っています。
戻る