父が隠し通した秘密とは…

　ジャーナリストのスチュワートは、
父の遺品を整理しているうち、

亡くなった父が軍法裁判にかけられたことを知る。

　生前の父からは想像できない事実に驚き、
真実の姿を知ろうと過去をたどりはじめたところ、

想像を絶する事実が明らかになる。

　法律家として軍事捜査にあたるだけのはずだった父は、
思いがけず壮絶な戦闘に巻きこまれ、

強烈な人物と出会い、
人生をかえる決断をしたのだった…。


謎解きの要素もありますが、
基本的にはストーリーテリングの名手Turow による戦争文学で、

ミステリーとして読むと肩すかしかもしれません。

The Laws of Our Fathers に続いて、
父親たちの世代を描くことで
アメリカの近代史をひもといているのでしょうか。

　文章は格調高い（と思う）のですが、
英語で読むとちょっと難解。