勝ち残るための基本的な顧客戦略の教科書

厳しい経営環境にある小規模事業者が自分たちのお客様に対してどのように接していき、
お客様からの評価としての売上や利益を考えていく上で、
お客様がどのような状態にあるのか知るのはとても重要です。

そのことを非常にわかりやすく、
解説されています。

顧客ポートフォリオマネジメント理論（CPM）に基づく10の区分毎のコミュニケーション戦略を考えていく上でとても参考になると思います。


それにも増して、
この本に全般に通じて感じられる、
このCPMを実践していく上で、
お客様を探しだし、
ただ単にアプローチすればいい…と域から越えて、
今お客様がどういう状態にあり次のステージにお客様を導くためにどうすればいいのかをお客様と接する社員全員が、
お客様の立場になり、
みんなで考えていくことの重要性を訴えているところに益々の共感を得ました。


今後日本の市場はシュリンクしていくのは目に見えています。
せめて今や過去に皆さまの製品やサービスを選び利用していただいたお客様は大切にしていきたいものですが、
そのためのヒントがたくさんある良著だと思います。

４年前に既に書かれた「社長が知らない 秘密の仕組み」と併せて読まれると尚一層解りやすいと思います。