「オリエンタリズムの言説」を表象するサイードの言説
 あくまで上巻に関する感想ですが、
サイードが抽出しようとしている分析対象そのものの記述よりも、
サイードの主張の方が文章量が多いのが気になりました。
目次を見て、
西欧におけるオリエンタリズムの形成を歴史学的に分析したものなのかという期待を持ち読んでみたのですが、
比較的まとまった記載があるのは、
サシー、
ルナン、
バートン、
ネルヴァル、
フローベールくらいで、
彼らはともかく、
名前が挙がっているだけの多くの研究者・政治家・作家達のオリエンタリズム度がうまく判断できない、
うっかりすると名前しか挙がっていない人々が、
バルフォアやクレーマーと一緒に思えてしまうような陥穽が、
この書籍にはあるように思えました。


 同じ内容が執拗なまでに繰り返し言葉を代え、
文章を代えて繰り返されるので、
最初は、
章毎に発表媒体が異なったものを集成した書籍ということなのかと思ったりしましたが、
後半に入り自分的に納得できたのは、
p343のルナンの引用文を読んだ時です。
引用文直前に、
サイードは、
オリエンタリズム的言説は「記述的であることは稀であり、
ほとんどつねに評価的かつ解説的である」と記載していますが、
私には、
p343のルナンの文体やp393に引用されているシャトーブリアンの文体は、
本書におけるサイードの文体と変わらないように思えました。
サイードの文体も、
「記述的であることは稀であり、
ほとんどつねに評価的かつ解説的である」ように思えました。


 つまり、
サイードの意図は、
客観性・科学性・文学性を装ったオリエンタリズム分析を行なうのではなく、
その客観性・科学性の中にこそイデオロギーが潜んでいるのであるから、
思い切り開き直って、
『「オリエンタリズムの言説」を炙り出す(サイードの)言説』を、
大量に書き連ねて読者に刷り込むこと・「オリエンタリズムの言説」を指摘するだけではなく、
身を持って同じことをやって、
その威力を表現すること、
にあったのではないかと思うわけです。
オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)

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