ベケット+ランボー

日本語版が発売日間際に急遽発売中止になり、
待ち焦がれていたファンを落胆させた「スナイパーエリート3」の、
北米版DLC全部入りバージョンです。


内容に関しては、
英語が達者でなくとも親切ガイドでなんとなく理解できるし、
ストーリーはあって無いようなものですが、
気になるのであればネットで流れを得ることもできます。


ゲーム性については、
適度に緊張感があり面白いのですが、
若干作業的に感じるスナイプの一連のシステムや、
一世代前のようなちょっと馬鹿な敵AI等により、
(まだまだ発展途上のジャンルだなぁ)と感じさせます。


このシリーズのウリであるXレイのキルカメラに関しては、
スナイプのカタルシスやモチベーション維持に大きく貢献しています。


ただ、
総体的に観てミッションの内容が、
“スナイパー”というより“破壊工作員”のゲームです。


砲台破壊したり、
戦車破壊したり。


上手い人は存在が認識されないまま、
まさに“ゴースト”の如く任務をこなしていけるのでしょうけど、
僕の場合、
敵の要塞である古城の壁際に組まれた高い足場でスナイプしていたら、
居場所が敵に思いっきりバレてしまい、
移動するのもかったるいので次々と絶え間なく足場に登って来る敵をナイフで刺しながら広場の敵はライフルで仕留めていたら、
なんだかんだほぼ全ての敵を殲滅していました。


これはこれで面白いのですが、
スナイパーというよりナイフの達人みたいで、
苦笑いしてしまいました。


無印版のレビューにもありましたが、
前作「V2」は敵の中枢部に潜入して要人をスナイプする内容なので単独行動が基本なのは解りますが、
今回は北アフリカ戦線の広大な要塞を落とすのに(何故スナイパー独りで?)と思ってしまいます。


要人暗殺の単独任務と、
要塞攻略する味方部隊をアシストする任務と、
明確なメリハリがあればもっと良かったかも。